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アルパカファームの経営・労務事件簿

今から備える「改正労働契約法」


伝法院 ええ、経営者なら考えざるを得ない問題です。簡単に概要を説明すると、有期雇用契約の期間が通算で5年間を超えると、従業員から無期雇用契約への切り替えの要望があった場合に断ることができない、という法律が平成25年4月1日に施行されたんです。それから数えると、来年の4月1日がちょうど5年なので、この一年間での準備が重要になるんです。
藤田 なるほど。例えば、うちの農園でいうと、上田さんや長谷川さんは、もう7年目だから対象になるということですね。うーん、でも困ったなあ。上田さんは子育て中だから15時までしかいられないし、長谷川さんはお米の収穫の時期以外は今のところまだ雇用する余裕はないんですよね。
伝法院 ちなみに、今は学生アルバイトの方は雇っていますか。
藤田 いいえ、学生アルバイトは、これまでに千代ちゃんだけですね。夏場に近くの大学の子たちがお手伝いに来てくれていますが、あくまでもボランティアなので。
伝法院 そうですか、ボランティアなら雇用契約は結んでいないですし、対象にはならないですね。ただ、学生アルバイトに関しても、今回の無期転換のルールの対象になるので、その点はご注意くださいね。
藤田 そうなんですね、今年は学生アルバイトの雇用も検討しているので、頭に入れておきます。まだまだ人数が少ないから必要ないかと思っていましたが、いろいろと規則を決めていかないといけなくなりそうですね。
伝法院 そのとおりです。今のうちに、早めに備えておく必要がありますね。

今回の執筆者
藤田 拓哉(ふじた・たくや)
(有)人事・労務 
行政書士/特定社会保険労務士

(有)人事・労務にて、社会保険労務士・行政書士として法律的な観点から、農業分野を中心に活躍。特に、農業の特性を踏まえたマイナンバー制度対策や、農地法に関連する手続きのサポートに定評がある。コラム「今後の日本の農産物の海外市場への輸出可能性を考える」なども執筆。

5年以上働けばパートでも無期契約に!

最近、「労働契約法」の改正が、話題になっています。平成25年4月1日以後に開始する「有期労働契約」を対象として、同じ使用者(雇用主)との間で、有期労働契約が「通算5年」を超えて何度も更新された場合は、被雇用者からの申し込みによって、使用者は「“有期”契約労働者」を「“無期”労働契約」(※1)に転換しなければならない、というものです。

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