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オランダ
ヤンの農場
5月19日にフィンランド経由でアムステルダムに向かいました。空港のミーティングポイント近くのバーガーキングでオランダ人農家ヤンと初めて会いました。父や長沼のあの人は何度も会っている相手なので、ヤンも緊張なく受け入れてくれた雰囲気でした。
ヤンはタマネギ、ビート、食用のイモをやっています。150年前は湖だった干拓地です。
ミニバンで1時間半、ヤンの自宅に着くと奥さんのサーキャがスープを作って待っていてくれました。このスープが旨い。野菜ベースにベーコンの香りがして今まで味わったことがないシンプルな料理でしたが心温まる絶品でした。
ヤン夫妻の子供は独立し、家にいるのは学生で身長195cmある18歳のやんちゃなニックだけでした。ですので翌日からの農作業はヤンと二人で行なうことになります。
農地は300×800mで24haのみ。正直小さいです。宗教絡みなのでしょう、日曜日は安息日で働かないのでサイクリングで50kmくらい簡単に遠出することもありました。
イモのカルチ作業(中耕)で部品交換が必要になったときのこと。簡単な部品だから在庫はあるんだろうと思いましたが、残念ながらなく、私が20km離れた町まで取りに行きました。次の日には違うところが壊れ、やはり部品の在庫はないのでまた引き取りに。そんなことが何度も続きました。部品を外して車で取りに行き、取り付け作業で4時間くらい必要です。
ヤンにその辺のことを聞いてみると「24haくらいの規模だとこれでやっていけるんだよね」。やはり疑問です。この辺のことは農業というよりもトヨタの組み立て工場の在庫管理方法を学ぶと自ずと答えは出ると思うのですが。
ある朝起きると右下の奥歯が痛くなりました。海外旅行保険はもちろん加入していたのですが、歯科の治療は入っていませんでした。心配してくれた奥さんのサーキャに近くの歯医者に連れていかれました。
なんと診療拒否! どうも親知らずらしく、ズッキンズッキンと痛みます。自腹で払うから何とかしてって言っても外国人だし、保険は入ってないからダメ言われるし。
そこでサーキャが次の歯医者に連れて行ってくれました。なんとそこも治療拒否! とりあえず痛み止めの薬を飲んでその後6週間耐えました。ヨーロッパはいったい誰のための最先端医療なのでしょうかね~。
もちろん楽しいこともありましたよ。バレーやサッカークラブとの交流もあり金髪・ブルーアイとの交流は貴重な経験でした。
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宮井能雅 ミヤイヨシマサ
西南農場
代表取締役
1958年3月、北海道長沼町生まれ。現在、同地で水田110haに麦50ha、大豆60haを作付けする。大学を1カ月で中退後、農業を継ぐ。子供時代から米国の農業に憧れ、後年、オーストラリアや米国での農業体験を通して、その思いをさらに強めていく。機械施設のほとんどは、米国のジョンディア代理店から直接購入。また、遺伝子組み換え大豆の栽培を自ら明かしたことで、反対派の批判の対象になっている。年商約1億円。
北海道長沼発ヒール宮井の憎まれ口通信
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