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【イベントレポート】
「ベールを脱いだ『スマート・テロワール』の実地検証」山形大学農学部が挑戦する農村の新産業/新品種産業化研究会 講演会
- 編集部
- 2017年04月03日
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松尾氏の著書『スマート・テロワール』(2014年、学芸出版社)で語られている農村自給圏が昨年、ついに実現化に向けて動き出した。日本で初めて挑戦するのは、山形大学農学部を中心とした山形県庄内地域である。大学では昨年4月から松尾氏の寄附講座「食料自給圏『スマート・テロワール』形成講座」を開設している。これを契機に設けられた「実証展示圃」を通じ、5年間かけてモデルづくりに取り組む。
松尾氏は冒頭の挨拶で、山形大学農学部の実証展示圃は、庄内地域のスマート・テロワールをホップ、ステップ、ジャンプの3段階で進めるうえでのホップに当たると述べた。次いで浅川芳裕氏が講演会のイントロダクションとして、改めてスマート・テロワールの全体像を解説し、山形大学農学部はスマート・テロワールの形成のために不可欠なプラットフォームの役割を担うと語った。庄内地域からは3人の講師が登壇し、実地検証の内容を報告した。
「実証展示圃」の全体像
山形大学農学部教授で実証展示圃の農場長を務める浦川修司氏は、大学が取り組むスマート・テロワールの構想と、実証展示圃が5年後に目指すものを次のように語った。
大学としては庄内地域で次の3つの実現を目指す。一つめは加工用の畑作物と畜産との耕畜連携。加工食品には畑作物の厳選素材を使用し、規格外や余剰品は畜産業に無料で提供する。代わりに畜産業から畑作農業に堆肥を無料で提供する。二つめは農工一体。契約栽培・肥育で取引し、加工副産物は家畜の餌にする。三つめは地産地消。地域内で販売・消費し、「循環型の経済圏」をつくる。この三つに非市場経済を加える。
松尾氏は冒頭の挨拶で、山形大学農学部の実証展示圃は、庄内地域のスマート・テロワールをホップ、ステップ、ジャンプの3段階で進めるうえでのホップに当たると述べた。次いで浅川芳裕氏が講演会のイントロダクションとして、改めてスマート・テロワールの全体像を解説し、山形大学農学部はスマート・テロワールの形成のために不可欠なプラットフォームの役割を担うと語った。庄内地域からは3人の講師が登壇し、実地検証の内容を報告した。
「実証展示圃」の全体像
(浦川修司氏)
山形大学農学部教授で実証展示圃の農場長を務める浦川修司氏は、大学が取り組むスマート・テロワールの構想と、実証展示圃が5年後に目指すものを次のように語った。
大学としては庄内地域で次の3つの実現を目指す。一つめは加工用の畑作物と畜産との耕畜連携。加工食品には畑作物の厳選素材を使用し、規格外や余剰品は畜産業に無料で提供する。代わりに畜産業から畑作農業に堆肥を無料で提供する。二つめは農工一体。契約栽培・肥育で取引し、加工副産物は家畜の餌にする。三つめは地産地消。地域内で販売・消費し、「循環型の経済圏」をつくる。この三つに非市場経済を加える。
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