ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

特集

「土を考える会」を考える 後編


永浦 決議の意味は、事務局から解放して、会員は辞めないでほしいということですよね。
薮内 いずれ同志として戻ってきてほしいと。
長門 新しい農業の開発をしながら、実践部隊として我々とともに歩んでほしいと思います。

【「失われた12年」への違和感】

昆 順序が逆かもしれませんが、スガノ農機から送られてきた菅野充八前社長解任を伝えるFAXに始まる今回の経緯に関して皆さんそれをどう受け止められたのですか。
永浦 最初にFAXを見たとき、直観的に乗っ取りだと思いました。オーナーカンパニーでこんなことが起こるのかとビックリしました。
長門 あのFAX自体が異常ですよね。一般的な社長交代ではあのような表現は会社にとってマイナスなはず。そのことに強い不信感を覚えました。
前田 最初にFAXを見たとき、充八さんにそんなパワハラ、セクハラが本当にあったのだろうかと思いました。しかし、あのFAXは充八さんを徹底的に叩いて再起不能にしようとしているのではないかなと感じました。
昆 各地の営業マンたちから社長にぼろくそに言われるとか意見を聞いてくれないなんていうボヤキを聞いたことはありますが、それがパワハラに当たるのかどうかはわかりません。また、研修の会議とレポート提出で営業に取り組めないといった話も聞きました。ましてやセクハラについてはネットでいろんな情報を流していますが、2ちゃんねるみたいなもの。我が社のスタッフにまで電話をしてきて、そういう事実はなかったかと聞いてきたそうですから、今のスガノとしてはなんとか充八スキャンダルを探し出そうとしているのではとも感じました。藪の中ですね。3月4日の東京での集会についてはどうですか。
永浦 案内をもらったときから「土を考える会」との関わりについて勘違いしているのだろうなと思っていました。どこかのタイミングで「何か勘違いされていませんか?」と言おうと思って会場に行きました。そして始まったのが前社長の悪口と自分のこれからのヒーローストーリーでした。社員でもない株主でもない我々に、今回の乗っ取りの正当性を主張し、外部の人間にも自分を認めてもらいたくて必死だな、と冷めた感情で聞いていました。
ただ、身内の恥、会社のゴタゴタをプレゼン形式で発表する経営者を初めて見たので、すこし面白くもありました。そして会員たちが騒ぎだし、一部の人が席を立って行ってしまっても、何を感じるでもなく平然と笑顔なのを見て、後でちゃんと話せばわかると思っていたことが無理だと痛感しました。

関連記事

powered by weblio