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特集

「土を考える会」を考える 後編


昆 そういうことは、「土を考える会」のメンバーの力量次第でできると思います。そもそもの「土を考える会」の理念は重要で、それは受け継ぎたいと。時代が進んでくるなかで、土の課題を超え、マーケットのことを含めて関わるメンバーを増やしていこうということですね。いずれも基本は経営ですよね。
長門 だからこそ、「土を考える会」は、情報の集まるところにしていかないと、企画が膨らんでこないのではないかと思います。北海道では、たとえば十勝支部が気象庁から気象予報士を呼んだり、ホクレンから肥料担当を呼んだりしています。
結城 九州でも、研修会がパターン化しているので、ほかのネタがほしいところです。
長門 ほかの地区がやっていることを見に行こうということをやってもいいですね。
昆 いまから40年前に設立した当初は、北海道の農家の少数精鋭が集まっていたわけですよね。ある人には関係ない話だとしても、少し高いレベルのことを取り上げてどんどん高みに向かわないと、陳腐化していくし、新しい体制をつくっていくことができないと思います。
長門 正直、私も20数年間、この会に関わっていますが、初めはまったくついていけませんでした。北海道のそうそうたるメンバーの話を遠くに座って聞き耳を立てていました。怖いけど面白かったですね。
昆 最後に前田会長、締めていただけるでしょうか。
前田 冒頭でも話しましたが、なかなか難しいテーマです。今日の話し合いに若い人たちが来てくれて、非常に心強いと思っています。いずれは、皆さんの時代です。若い人たちのためにも、いいものをつくっていきたいと思います。ありがとうございました。

■出席者

前田 喜芳(まえだ・きよし)
全国土を考える会会長、北陸東海近畿地区会長。1947年生まれ。富山県黒部市在住。農事組合法人 荒俣(あらまた)営農組合前組合長。
経営概要:水稲・大麦・大豆。経営面積38ha。
土を考える会には2009年、第19回有機物循環農法体験記に応募した後に参加。プラウ耕を導入したことがきっかけ。
「現在、試験的に使用したプラウ耕大豆の排水対策に効果的であることを実感している」

長門 茂明(ながと・しげあき)
北海道土を考える会副会長。1967年生まれ。北海道厚真町在住。農業生産法人(有)内海アグリファーム専務取締役。経営概要:畑作・水稲・野菜。経営面積約90ha。
1989年から約6年間、スガノ農機本社工場に勤め、レーザーレベラー開発に携わる。その間、事務局側応援人員として土を考える会に参加。スガノ農機退職後就農、土を考える会中央支部の理事。玉手会長の後、現在まで支部会長、北海道土を考える会副会長を務める。「土を考える会は、親父が教えてくれない所を、教えてくれる大事な場所であると思う」

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