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特集

乾田直播 できない理由探しはもう止めよう


「今後、農業を引退する人たちが増えますし、農地にこだわらない世代の地権者たちが増えるので区画拡大も進んでいくと思います。それに対応できるように乾田直播の技術を身につけておこうと思いました」
こうして満を持して始めたのが乾田直播だった。
乾田直播にしたのは飼料用米の千葉県の推奨米・夢あおばである。移植での収量予測と同じ11俵の収量を目指しているが、初年度の今年は9俵が合格点と考えている。

【いざ乾田直播へ これまでの作業プロセス】

合筆の合意が得られても、実作業は各生産者に委ねられている。橋本さ
んはレーザーレベラーを新たに購入し、昨年秋以降、地権者の合意が得られたところから順に合筆作業を進めた。それ以降の作業はこうである。
まず昨年末から圃場準備に入った。12月からプラウ耕を始め、翌1月の初旬からバーチカルハローで整地をし、レーザーレベラーで均平した。
播種日は4月15日。播種日の1週間前、バーチカルハローをかけて播種床づくりを始めた。その後、豪雨で圃場が乾かなかったため、播種日の前日14日にもう一度バーチカルハローをかけた。播種はドリルシーダー(2.5m幅)で行ない、ケンブリッジローラー(5.3m幅)で鎮圧した。
「今年は播種が遅くなってしまいました。いろんな人に聞いてまわりすぎたのかも(笑)。4月の雨にも待たされてやきもきしました。後で『土を考える会』に播種は3月が良いと聞いたので、来年は3月のうちに播種をしようと考えています。V溝掘り機も使うタイミングを逃したので、これも来年こそは使います」
元肥は、飼料用米の収量を上げるには欠かせない。とくに今年は合筆作業をした直後だったので、土を削って耕盤が見えてしまったところに、ブロードキャスターを使って厚めに化成肥料を撒いた。そのタイミングは、橋本さんの場合は播種前だが、Facebook仲間の同じ千葉県の他の生産者の場合は、発芽した後にトラクターで踏みながら撒いている人もいる。
除草には、発芽直前の5月2日にラウンドアップを散布した。暑い日が続いたり雨が少なかったりしたこともあり、発芽予定日だけではタイミングを判断しにくいので、土を掘って種を見ながらタイミングを図った。5月5日に発芽ラインの確認をしたので散布のタイミングは当たりだった。

【安心を支えたSNSなどの仲間たち】

「ラウンドアップの後、皆さんはノミニー液剤を使うらしいですが、初年度でちょっとわからず、そんなに草は生えないだろうと使っていなかったのですが、結局草が生えてきました。そこで6月9日にハイクリブームでクリンチャーバスME液剤を投入しました」

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