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特集

我らにとっての「土を考える会」


指導者たちは農家に向かって、安全な食品だとか、野菜を作れとか花を作れとか高付加価値作物だとか色々のことを「指導」するけど、そんなものは需要があれば自然発生的に作る人が出てくるものなのだ。10年、20年後の農業を考えたら、いかに農地を保全するのかということの方が大問題のはずですよ。行政などの立場の人は、自分たちが面倒見てやらないと農業が崩壊してしまうような気でいるのかもしれないけど、とんでもない話だ。農業が農業経営者が社会の中で何を果たすべきなのかということが本当の意味で語られるべきだし、そういう経営者の言葉を行政担当者はもっと受け止めて欲しい。これが、僕の麦作りの話なんだ(笑)。

【いつまでも平和ボケの馬鹿な国?そんなノンキな時代じゃないぞ!】

村井信仁 次世代に良い土を残すために麦を作るという勝部さんの話、救われるような気がします。日本の食糧自給率が低過ぎるという議論はされるのだが、具体的な方策は何も出てこない。実はこれは日本経済新聞に試算が出ていたのですが、日本に輸入している食糧を日本の平均収量で割ると面積が勘定できるわけだけど、それは1420万haだそうです。日本の食糧輸入を面積換算にするとそうなるわけですね。日本の耕地面積は510万haだから、面積換算にした日本の食糧自給率は実は26%しかないということになる。食糧自給率はカロリーベースだとかいろんな言い方があるけど、とにかく現在1420万ha分の食糧を世界から輸入しているわけですね。自動車や電気製品が世界に売れて、たまたま今、金があるから買えているわけです。
だけど経済は30年周期で変動するという。日本は成熟期から後退期に入ってきているわけで、将来にわたって1420万ha分の食糧が買えるなんて保障はどこにもないわけですよ。あまりにも低過ぎる自給率なのです。それでいて毎年4万haの農地が住宅や工場に転用されてきているわけです。こんな平和ボケの馬鹿な国はないのかもしれない。ガット・ウルグアイラウンドの締結以来、低コストだとか省力化だとか変なことばかりがいわれているけど、そんな贅沢いっていられる状況ではないのですよ。たまたま金があるから呑気にしているのだ。また、農業生産コストも今の円高ベースでいったら高いに決まっている。10年、20年先を考えたらとんでもないことになる。土作りが簡単にできるなら話は楽なのだけど、そんなものではない。だとしたら、我々が10年先を予測したシフトを考えていかなければならない。抜本的な土作り、土壌、土層改良、そして単位面積当たりの収量を上げる努力が今こそ必要なのです。とにかく農耕地がないのだから。

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