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特集

我らにとっての「土を考える会」


勝部 そういうことで、農政の問題があるのだ。例えば僕が今リタイアするとしたら、何か退職金代わりのものが欲しいよね。他人に売れば補助の対象になる。だけど家族の場合は別なんだよ。親子関係は他人と見ないわけだ。その辺がもう政府のいっている後継者問題と農業の事業的発展を志向することの矛盾があるわけさ。
小野寺 売らないでもやれる方法があるわけだし、新しい農業の感覚で行けば次の社長になる人が全部株をもたなければ社長になれないわけじゃない。他の企業でも農業でも有能な人材であれば社長はその家の息子でなくていいわけさ。そういう経営者が農業にも育って欲しいですね。そして勝部さんがいわれる通り土地はただ国から授かっているだけなんだから誰が授かってもいいわけだ。だから勝部農場の資産は誰か他の経営者に管理させて自分はオーナーでもいいわけだ。
勝部 だから石川農場にしても石橋農場にしてもそういうスタイルができ上がっている農場は、意識の上でも解決されていてその必要はないわけなのさ。むしろスタイルができ上がっていない農家のためにこそそういう農政上の整理が必要なのだ。
小野寺 ちゃんと土に金をかけている農場はそういう形で誰でもきちんと継承できるんですよ。ヨーロッパの農場の様に100年も200年も続いている農場があるっていうから行ってみてもさ、先祖代々2000年続いているなんてのは日本の府県の農業だけですよね。
ではどうしているのかというと、マイケルの農場は200年、勝部農場は100年続いているけどもその間に経営者は何人も変わっているわけですよ。それじゃあんたもマイケルかいって聞いたらいや俺はスミスだっていう農場主ばっかりで、じゃあ誰が経営者だと言ったらここの土地を持っているのは○○男爵だとか△△伯爵だとかっていうのがヨーロッパにはたくさんいるとかね。日本も勝部さんがいうようにそれぐらい人間の自由化をさせて、後継者は誰でも好きな人が農業経営に入ってきて、できるシステムをもっともっと考えないとね。
勝部 それが進んでいったら農民にとって競争相手ができて辛くなるように考えるかもしれないけど、むしろそれは刺激になって農業が活性化するメリッ卜の方がデメリッ卜よりずっと大きいと思う。
小野寺 嫁さんの問題なのだけど、嫁さん貰えないのは農業後継者だけかと思ったらそうじゃないでしょ。40過ぎた独身なんて農業後継者以外にもたくさんいる(笑)。何も農業だけとかいうことを考えなくていいと思うんです。それを何か農業だけが後継者問題や嫁さん問題があるかのようにいう。余計なお世話だというの。

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