ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

特集

我らにとっての「土を考える会」


【後継者たちよ村を飛び出せ、もっともっと目を開け】

石川武 私自身は、さっきもいったけど、今、共同経営で130町歩やっているわけだけども、これは土を考える会に入ったからできたことだと思います。あの時の勝部さんがいなかったら現在の自分はなかった。あの時の90町歩のままで終わりですよ。勝部さんを前にしてこんなこというのなんだけど、あの時勝部さんは「ここにお集まりの方々は、少なくとも粗収入1億円以上の方々だと思いますが……」とやったわけですよ。その時、上富良野の伊藤孝司さんは「今に見てれや」と思ったというのです(笑い)。彼はその当時17町歩しかなかったはずですよ。そして彼は、やがて三町一市にまたがる畑を持つようになった。そしてフラワーランドまで作ってしまった。
なぜそうなったかというと、その当時、この会に参加することで初めて、自分の町村を離れた全道レベルの優秀な人々の話を聞いたり、見たり、そして自分を見つめることができたわけですね。村を飛び出すきっかけになったのですよ。視野が広がったのです。自分が劣っているなら、いかに優れた人に追い付き、そして追い越すかということに励みを持ったわけです。
今の若い人は、なまじっか学校を出ていたりするものだからコンピュータかなんかいじくって「自分の経営はこれでよし」などと思っているわけだ。今の人たちはそもそも人の話を聞こうとしない。若い中核会員たちや事務局も大変だと思うけど、若い会員たちに自分の知恵だけでなくもっと人の話を聞くチャンスを作って欲しいし、「人の話を聞く」「人のやっていることを見る」という姿勢を育てることに努力してほしい。これは勝部のおじいちゃんの遺言を代弁するようなこととしていっておきたいのですよ(笑)。
司会 そういえば、勝部のじいちゃんの話、聞きたいね。
石川 また、うちの若いもの連れて勝部さんの所に遊びに行こうと思っている。話を聞かせたいこともあるけど、実際の勝部農場をもう一度確認させるためにね。道具使えば使いっぱなし。それを叱るとうるさい親父だと怒りよる。勝部さんとこ行こうとね。勝部さんとこならそんなこと絶対無いぞってね。連れていきますからよろしくね(笑)。
勝部征矢 あんまりそういうこといわれると我が家が困る。一生懸命なのはこっちなのだから。うちの息子になんていったらよいのか(笑)。
石川 行く前にきれいにしておいて貰えばいいのさ(笑)。

関連記事

powered by weblio