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実践講座:したたかな農業を目指す会計学 続・入るを計り出を制す!

人材と雇用の話(3)能力評価と就業規則の活用方法


人の能力評価は経営者の重要な責務である。偏見ではなく日々の作業の進捗を客観的に捉え、論理立てて評価をしておかなければ、給与・報酬の決定などの際にもめ事の火種となりかねない。そうした事態を避けるべく、少数であれ大勢であれ、働く人の技能や特性を工夫して表に整理しておくことが求められる。家族経営から新米社長となった私も、経営者を中心に、働く人のモチベーションを高めて最強の作業チームを編成したいという思いで奮闘している。

就業規則をつくる意義

わが家を会社化し、通年雇用をしてみて気づいたことがある。皆が口を揃えて言うように、農業は天候に左右されるのだが、雇用をした以上は仕事がコンスタントにないと、人を雇うことはできない。もちろん従業員に給料を払って、遊ばせておくわけにはいかない。人材をどう活かすのかを心得ておかなければ、ただ自分の取り分や経営の利潤を減らすことになるからだ。
加えて仕事好きで、自ら仕事を探し、寝る間も遊ぶ暇も惜しんで働く人は稀である。会社や組織の犠牲になってまで働くほどの忠誠心が高い人も同じく稀であろう。仕事内容はきつく厳しいが頑張ろうと発破をかけても務まらないし、楽しく緩いだけの職場環境では経営成果が上がらない。働く人の義務と権利、飴と鞭はどちらもバランス良く、タイミング良く必要である。
そのさじ加減の前提となるのが、「就業規則」であると私は理解している。実のところ、就業規則をつくらないほうが経営者にとっては都合が良いと考えている方も多いだろう。しかし、複数の人間が一緒に働く場合にはルールを作成し、それに基づいて行動する方が合理的なのだ。そこで、わが社の就業規則を作成する過程でいろいろと勉強したので、人材と雇用の話のネタに、少しだけ紹介しようと思う。
まず、就業規則を作成する際に勉強したのは、社会保険や労働保険、世のブラック企業、労働争議、労働に関する裁判の判決事例だった。納得のいくまで調べた結果、必要なときだけ頼る約束で、社会保険労務士(以下、社労士)の方に会社の労務管理をお手伝いしてもらうことにした。農業で少人数といえ、プロの力が必要と判断したからだ。
次の検討項目は、労働災害が発生したなど万が一に会社が働く人の出来事によって生じる損害補償についてである。会社が従業員など働く人から訴えられるケースを想定して、民間の保険会社がそれらに対応する商品を扱っているのかを調べるところから始めた。というのも、就業規則は諸刃の剣で、定めた以上はそれに則した業務命令を求められるし、作成した経営者が社員より知識がなければ、足元を見られる可能性も生じてしまうからだ。万が一のリスクをいかにして防ぐのか。真っ先に思いついたのが保険であった。そこで、日頃から付き合いのある保険代理店の社長に相談をしたところ、実際に対応する商品が存在すると聞いて、安心した。

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