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北海道長沼発ヒール・ミヤイの憎まれ口通信

増殖が始まった!


それは町内で私より20歳以上若い生産者が、4.5m幅の私が狙っていたアメリカ製ジョンディアをすでに使用していると言う話を聞きつけた。すぐ彼に会う機会があり、「お金を支払うので貸していただけないか? なんだったら作業をお願いできないだろうか?」と懇願した。彼は快く「はーい」と言っていただき、日を改めてお願いした時も快く了解していただけたと思っていた。
作業数日前に日程を決めるために携帯に連絡したところ、なぜかつながらない。翌日に電話をしてもやはりつながらない。おかしいな~と思う気持ちと、間違いなく相手には番号が表示されているのに返事がないことに疑問を感じた。数カ月してある方が事情を話してくた。「トラクターと一緒にストローチョッパーを貸すのは良いけどストローチョッパーだけだと嫌がった」と言う単純な理由だった。
なぜ事情を素直に言ってくれなかったのか、お互いに困ると感じなかったのか。今後、彼とは農業について語り合うことはないだろうし、彼の子供たちも彼の親と同じような一種異様な行動を取ることに疑問を抱かない町民になるのだろう。
同じアメリカ製の機械を使うことができても英語もできず、ましてや昔から日本語の会話能力が劣っている人間の未来は決まっている。…などと心で思っても決して口に出してはいけないのが普通の大人の対応なのだろう。

小作人根性を増殖させてしまった責任

だが私はヒール・ミヤイである。その後、彼と同じ4.5m幅のストローチョッパーだと彼を威嚇したことにならないので、6m幅のストローチョッパーにしようとしたが、従業員で20年働いている伊藤と8年目の三田から、「広すぎて道路通行に支障が出ます!」と言われ、同じ幅のストローチョッパーをアメリカから購入した。
いやー、素晴らしい! 同じ馬力のトラクターで倍の作業が出来て、作業スピードも速いのだから文句の付けようがない。彼もこんな素晴らしい作業機をこっそり自分だけの秘密にしたかったのでしょう。ではこのような良い物をヤンマーさんは販売しないで、チンケなヨーロッパ製をまじめな生産者に販売するのだろうか。まっ、大人の事情があるのでしょうね。
なんだかんだで、私より20歳以上若い彼には申し訳ないことをした。きっと私の金髪ブルーアイ大好きビームが彼をあそこだけではなく、心まで畏縮させてしまったのだろうか…彼はお金では動じない精神は立派だが、コミュニケーション教育を受けていない多くの生産者の本性を露呈させてしまった。それと、彼のような小作人根性をダラダラと繁殖させてしまった責任の重大さにやっと気が付いた自分が情けない。心配するな、君だけに言っている訳ではない。わかるね、そこの君(達)。

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