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アルパカファームの経営・労務事件簿

評価制度 スタッフ管理のポイント


評価制度と聞くと難しそう、運用ができないなどと思いがちですが、今回は一般的な評価制度について、簡単に解説します。評価には、大きく分けて以下の3つの視点があります。

1:成果評価(目標管理)

成果評価とは、期初に決めた目標に対して、どれだけできたかという達成度を評価します。例えば、今期の作付面積あたりの収穫量や単品の生産性等をイメージしていただくと分かりやすいと思います。
また、数値のイメージが強い成果評価ですが、「新しい仕事ができるようにする」「今やっている仕事をさらに効率化する」「新人の〇〇さんを育てる」といったことを目標として設定することも可能です。
成果評価では、アウトプットまでのプロセスや態度などは、評価の対象とはならず、あくまで成果に対してのみ評価を行ないます。ここで重要なことは、社長や上司との面談を通して、しっかりとした目標を立てて共有することです。
特に数値ではない目標の場合は、期末にどのような状態であったら目標達成かということをあらかじめ目標設定の時点で共有しておくことが重要です。例えば、「新しい仕事ができるようにする」といった目標を立てたとしても「新しい仕事とはどのようなことか」「できるようにするというのは、どのようなレベルまでとするか」といったことをしっかりと決めておくことです。
立てた目標は、会社全体の目標に沿っているか、あるいは、その社員の立場や能力から見て妥当か、などと適正な目標を立てたうえで、その目標に向かって仕事に取り組むことが必要となります。
このように目標管理制度をきちんと運用することで、経営理念や会社の中長期目標を各社員の具体的な仕事へと落とし込むことができるようになり、さらには社員が自分の役割をしっかりと理解して仕事に取り組めるようになるのです。

2:発揮能力評価

社員が目標に向かって仕事を進めていくうえで、どのような能力を発揮しているのかという評価です。「機材を使えるようになる」とか「一人で○○の作物を、作付計画から収穫まで、任せることができる」など、「このような能力を発揮してくれれば、業績向上につながるはずだ」という、「近い将来の評価」と言えます。
この発揮能力評価で重要なことは、会社が、評価すべき発揮能力をしっかりと見極めて、発揮されていない社員に対して、それを伝えること、学ばせることが必要になります。

3:執務態度評価

農業はチームワークが大切な職業です。執務態度は、社員が、どのような心構え、態度で日々の業務を進めているかという評価です。会社は組織ですので、一人ひとりが同じ方向に向いて仕事を進めていかなくてはなりません。和を乱していないか、約束を守れているか等、社会人として必要な心構え、態度を評価します。主には、次の4つについて評価します。「規律性」「協調性」「責任性」「積極性」です。

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