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今年の市場相場を読む

夏を乗り切る機能性豊かな野菜類 アンデスメロン/コダマスイカ/あまおう/とちおとめ


【今後の対応】
東京市場に入荷するミョウガは、この10年では横ばい状態だが、主産地の高知産だけをみると、18%も増えている。大型施設を使った効率的な生産方式と、県内一元出荷方式の効果を最大限に利用した結果、単価は安定し生産拡大につながったものだ。文化遺産となった和食の食材のひとつとして、もっと食提案やメニュー開発も必要で、増えている外国人観光客にも周知させたい。あの癖の強いパクチーの奇跡的なヒットは非常に示唆的だ。

ズッキーニ
10年間で成長し大衆化へ。和洋中なんでも相性が合う

【概況】
東京市場のズッキーニは、この10年間で最も伸びた野菜の代表格である。入荷数量は2.5倍となり、価格も8%安くなって大衆化した。入荷は春から夏にかけてがピークで、単価も安い。主産地の長野がピークの主体で、7月には53%のシェアがある。同じ時期には関東の茨城、群馬なども出荷するが、主に冬から春にかけては、日本における発祥の地である宮崎が受け持ち、リレーを完結し周年需要に対応している。
【背景】
ズッキーニは、健康に良く免疫力を高める食品として知られ、栄養面ではカボチャの仲間とは思えないほど低カロリーで、ビタミンAが豊富だ。免疫力強化と抗酸化の作用で、生活習慣病予防にお勧め。主にがん予防、潰瘍・胃炎、高血圧に対する機能性を有する。夏の疲労で免疫力が落ちがちだが、それを下支えする食品である。ビタミンAは力が出る。カボチャというよりはナスに近いが、あっさりして、和洋中のどんな料理にも相性がいい。
【今後の対応】
ズッキーニは、主にフランス料理やイタリア料理に使われるが、天ぷらなどの和風の調理法にもよく合う。油との相性がいい。緑色のほかに黄色や赤などの種類もあり、長いのも丸いものもある。皮も種もやわらかで生食することもできるが、緑のものは加熱しないとあまり美味しくない。ズッキーニの持つ成分を訴求すべきで、ビタミンB群の一種、葉酸には赤血球をつくる働きがあり、豊富なカリウムは、塩分を排出して脳卒中や心筋梗塞を防ぐ。

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