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人生・農業リセット再出発

日本発インスタント食品が地球を変えた!

幼い頃に、ポリポリとおやつ代わりにかじっていたチキンラーメン。お湯を注ぐだけでラーメンになるインスタントラーメンが、人類の食文化を変えてしまうことになるとは、あの当時は誰も想像しなかった。
麺類の起源は中国なのかイタリアか本家争いの軍配は不明だが、2千年以上も前の紀元前であることは確からしい。麺を茹でるには、うどんや蕎麦でも5分以上、パスタだと10分はかかる。
硬いと食べられたものではないし、軟らかすぎるとドロドロに溶ける。それが、お湯を注いで3分待つだけで、硬くも軟らかすぎもせず、丁度良い按配で麺の形状も変わることなく美味しい麺が食べられる。今では世界中どこのコンビニやスーパーでも販売している即席麺。終戦直後の大阪、梅田の闇市で中華ソバ屋台の長蛇の列に並んでいる男がいた。
安藤百幅(ももふく)は、これほど麺類好きの日本人が多いのだが、自宅で美味しいラーメンを作るのは難しい、誰でも簡単に家で作れる即席の中華ソバは出来ないものだろうかと考えた。池田市の自宅に帰った百福は、奥さんが天婦羅を揚げているのを見つめていた。食べてみたら、シャキッとサクサクに仕上がっている。そうだ! 高熱の油で揚げると水分が飛んでしまい、多孔質になる! 蒸した麺に味付けをして、160度ぐらいの油で揚げて乾燥させる加工方法「瞬間油熱乾燥法」の発明となる。
この乾燥麺に熱湯を注ぐと多孔質に浸透して、何と2分少々で食べられるようになった。袋の乾燥ラーメンを丼に入れて熱湯を注ぐだけで、自宅にいても屋台のラーメンを2分で食べられる! これは大ヒットするぞ、と一個35円で売り出した。

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