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編集長インタビュー

農家と二人三脚でアフリカの干し芋を輸出産業に育てていきたい


長谷川 いまは100%現地の富裕層向けスーパーです。現地に住む外国人や観光客を対象にしていますので、パッケージの包材やデザインにもこだわっています。ドライフルーツを1年ほど作り続けて品質も安定してきましたので、今回は日本に帰国してタンザニアの商品を扱ってもらえそうな販売先を回るところでした。日本市場でもここ数年、砂糖を使っていないドライフルーツの流通量が急速に増えています。砂糖や添加物を使わないと見た目が悪いので一般受けはしないですが、そういう商品を探している人たちが結構いることもわかりました。
昆 品質には自信があるの?
長谷川 お陰様でいくつかの商社からお問い合わせをいただいています。これから日本で売るために衛生管理や異物混入対策も整えていくつもりです。今年から輸出に備えて工場の生産能力を増やし、輸出用の包装機なども導入する予定です。
昆 ドライフルーツは日本で売ったほうが商売になるの?
長谷川 利益率でいえば現地で売ったほうがいいのですが、何せ市場が小さいので、やはり日本で売ったほうが商売になります。最近アフリカは「最後の巨大市場」などと言われて注目されていますが、一つの国のマーケットはまだ本当に小さいです。たとえば、タンザニアのGDPは日本の香川県ぐらい、隣のケニアは徳島県ぐらいです。とはいえ、人口はタンザニアが5000万人、ケニアが4000万人ぐらいあり、この人口が購買力を持つようになったら確かに巨大市場になると言われています。そうなることを見据え、低・中所得者層向けの商品として芋けんぴを作っています。
昆 現地の価格は日本円でいくらぐらい?
長谷川 ドライフルーツは1袋200円ぐらいです。芋けんぴは1袋80円ぐらいで売られており、1袋で小腹も満たせるので低・中所得者層に売れています。

遠回りしてたどり着いたタンザニアでの事業

昆 そもそもタンザニアに行ったきっかけはなんだったの?
長谷川 学生時代に応募したJICAの青年海外協力隊で、たまたま派遣されたのがタンザニアでした。農業大学校で1年間勉強してから行きましたが、3年間の任期では何も役に立たなかったという気持ちで帰国しました。何をしたらこの人たちの役に立つのか、その答えを探すために帰国してから大学院で5年間、アフリカの農村研究をしました。そして、アフリカの農家に不足しているのは知識や技術ではなく、経営だという結論に至りました。それでまずは自分が経営のことを知らなくてはと思って外食企業で1年間働いた後、優れた農業経営者をたくさん取材できると思って2006年に農業技術通信社に入りました。

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