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編集長インタビュー

農家と二人三脚でアフリカの干し芋を輸出産業に育てていきたい


昆 そうやって従業員を育てている段階なんだね。
長谷川 タンザニア人はゆっくり育てていかないとうまくいかないと思います。最初に会社の形を作る段階では、日本人を雇えるだけのお金を集め、工場管理やお金の計算、営業は日本人がやったほうが現実的です。アフリカ人を雇う経営は難しいと言われますが、最近つくづく日本の中小企業の経営と変わらないと思っています。社員が言うことを聞かないとか、人が定着しないとか、モチベーションをどうやって上げるかということは、アフリカも日本も変わらないです。

目線のそろう異業種との連携という理想を目指して

昆 干し芋の事業はどういう状況なの?
長谷川 干し芋というのは、芋の品種の力が大きいということがわかってきました。在来の品種でも作れますが、日本で売るには昔からの専用の「玉豊」や「いずみ」などの品種で作らないと、あの甘みや照り感のある外観が出ないんです。それでJICAの支援を得て日本の品種をタンザニアで登録しようとしているところです。タンザニアは日本の3倍以上のサツマイモ生産量がありながら、それを加工する産業がまったくないので、かなりの割合をロスしています。現地の試験場には加工用の品種を評価するノウハウもありません。
昆 そんなに生産量が多いのに、マイナークロップ扱いなの?
長谷川 必ずしもタンザニアの現状にしたがって農業の研究機関が発達しているわけではなく、先進国での先行研究の蓄積のあるメイズやコメが援助機関からの支援対象になりやすいようです。サツマイモや雑穀、豆類などは、人々の生活を支える重要な在来作物でありながら、あまり顧みられていません。
昆 この前、タンザニアの役人をカルビーの視察に連れていったよね。どういう目的で行ったの?
長谷川 加工用の品種というのは何かということや、サツマイモにはアルコールや澱粉のほかにも、焼き芋や干し芋、芋けんぴなど、いろんな加工産業の原料となる可能性があるということを、政府の農業関係者に体感してもらってモチベーションを高めてもらおうと思いました。そして、せっかくタンザニアでは相当量のサツマイモを作っているのだから、日本の加工用品種を登録して大いに加工産業を盛り立ててほしいと思って連れてきました。
昆 加工によって農業は成長するということだよね。
長谷川 カルビーという一民間企業が製品の品質を上げるために自分たちで育種しているということが相当刺さったようです。

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