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編集長インタビュー

農家と二人三脚でアフリカの干し芋を輸出産業に育てていきたい


昆 ジャガイモとサツマイモの違いがあっても感動したんだね。
長谷川 契約栽培は難しい一面がありますが、カルビーはあれだけの商品ラインを持っているから安心して買うことができるし、農家も売ることができる。結果的に農協でも農業法人でも、経営力があるところが育っているということも伝えたいと思っていました。
昆 それで、視察に連れてきたタンザニアの農業関係者の人たちは目線のそろう異業種の連携の話の意味を理解してくれたの?
長谷川 彼らなりに熱意を持ってやってくれています。視察に参加した1人が、タンザニア政府の育種機関でサツマイモを扱っている第一人者で、その人がシンパシーを持って一緒にやってくれています。
昆 じつはカルビーの契約栽培は70年代中ごろに貯蔵庫を農協に作ったことから始まっている。タンザニアでは常に一定の品質の加工品にするために貯蔵するというのは技術的に難しいの?
長谷川 いや、できると思います。
昆 ドライフルーツのほうは加工して貯蔵してもいいわけだよね。
長谷川 ドライフルーツは加工したら重量が減りますし、冷凍しておけば1年ぐらい持ちます。ある時期に一斉に買って加工して少しずつ売っていきます。それと同じことができるわけです。
昆 でも、彼らに目覚めるところがあったわけ?
長谷川 焼き芋には度肝を抜かれていましたね。芋が甘くておいしいじゃないですか。
昆 タンザニアにはキュアリングがないの?
長谷川 キュアリングもないし、貯蔵もありません。貯蔵がないから糖化させるっていうプロセスもないわけですよね。2カ月ぐらい貯蔵しておくと甘くなるので、日本から貯蔵庫を買ったばかりです。それをやらないと干し芋は作れません。
昆 暑い環境でも管理できるの? 電力を使っているの?
長谷川 使っています。12、3℃の温度で、湿度は95%ぐらいに保っています。
昆 これまで信じられないようなことが始まろうとしているわけだ。
長谷川 そう思っています。
昆 本当に喜ばれる話だよね。
長谷川 いままで農家が作っても買い叩かれてお金にならなかった作物を、きちんと品質を評価して買い、加工して輸出品にできればと思っています。干し芋の場合は、日本の干し芋用の品種を加工に適した品質で栽培してもらう。芋けんぴの場合は、在来品種でもいいので、とにかく丁寧に鍬の痕などをつけないように収穫し、新鮮なうちに工場へ運べるようにする。ドライフルーツ用の原料も少しずつ、農家から直接取引で調達できるように進めています。干し芋もドライフルーツもシンプルな加工品なので、製品の品質は9割がた原料で決まります。だから、契約栽培がベストだと思っています。

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