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【新・農業経営者ルポ】
再建と躍進、すべては社員の力です。
- 有限会社大串農園 オーナー 大串謙二
- 第51回 2008年09月01日
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不作がきっかけで開けた創業への道筋
大串謙二(50歳)は、18歳からの3年間を大阪で働き、21歳で故郷に戻った。当時の大串家の生産基盤は1・2haのミカン山だけ。それでも食べるだけなら何とかなる時代だった。23歳で父から農業を受け継ぎ専業農家になった謙二だが、ミカンだけでは物足りず、オクラやスイカ、ブロッコリーなども作った。
そして25歳の時、一つ年下の生美と結婚する。金銭的に豊かとはいえない家庭で育った2人には、貧乏はしたくないという思いが共通していた。また、謙二の胸中には、いずれ会社を経営したいという夢もあった。
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大串謙二 オオグシケンジ
有限会社大串農園
オーナー
1958年高知県生まれ。高知県宿毛市。高校卒業後、大阪の運送会社に3年間勤務。81年父の後を継ぎ就農。83年生美(現大串農園社長)と結婚。その年の文旦が不作だったのをきっかけに直売を開始する。その後、農協出荷を止め、産直に専念。96年㈲大串農園設立。現在、全国に1万4,000人の顧客を持つ。文旦、小夏、河内晩柑などの柑橘類を約23ha。
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