ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

特集

産業用ヘンプの世界の最新動向



【日本で麻をもっと活用するために】

昆 日本では耕作放棄地が増えていますよね。それと同時にお米の消費が減っているので水田での作付けもあり得ると思っています。麻は生長が速くて、傾斜があるところでも作付けできますから、バイオマスとして還元すれば農地を健全化するのにも一役買うでしょう。その意味合いでも、国内で産業用ヘンプを栽培できれば、日本の農業にとっても可能性が広がりますね。そのためにも法律の問題では、どのような解決方法が考えられますか?
コリンズ 日本の法律に関わる問題としては3つのステップが必要です。ひとつは、許可されているのが麻の繊維(茎)と種子だけで、安全なのに葉と花序は使えないことです。2つめは米国にならって法律を更新することです。産業用ヘンプをTHC濃度によって区別する。THC濃度0.3%以下の麻は、昔のままの農産物に戻したいですね。いまでは植物のエキスを出して検査キットにかければ、マリファナか産業用ヘンプか一瞬でわかりますから。区別すれば、葉や花序を使った産業には無数の可能性が広がります。3つめは医療用大麻について、もっと研究すべきだということです。
昆 それにしても麻のテーマは正しいことを主張するにしてもデリケートな部分を含んでいますね。
コリンズ 私は「産業用麻」「産業用ヘンプ」という言葉を使っています。学生たちもヘンプシード入りのパンや、麻の実の入った七味唐辛子を食べています。後から説明すれば大丈夫ですが、「大麻を食べますか」と聞かれると怖いでしょう。
昆 そうですね。言葉づかいが難しいですね。
コリンズ 医療用や嗜好用(娯楽用)についてはすぐに変わらなくていいと思いますけれど、産業用ヘンプについては十分な可能性がありますから、積極的に取り組みを広げていきたいですね。
昆 どうもありがとうございました。

関連記事

powered by weblio