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今月の数字

年間165兆円(世界のインフラ投資額予測)

9月上旬、インドの高速鉄道の起工式に安倍首相が出席した。
この高速鉄道は日本の新幹線をモデルに技術移転が行なわれ、運営・メンテナンス・研修なども含めた「トータルシステム」により安全性・正確性を担保しようというものだ。技術導入にあたっては、シミュレータを備えた専用訓練施設をインド国内に建設し、300人の若手鉄道職員らが日本で研修を受ける予定になっている。日本のインフラ輸出にとって、2012年に日立製作所がイギリスで受注した高速鉄道車両製造・メンテナンス事業に続く朗報になる。
従来、日本のインフラ輸出は製品や要素技術のみをバラバラにして売り、インフラが稼働した後はリスクを負うことが少なかった。世界のインフラ投資額は年間平均で165兆円と予測され、その半分はオペレーションやメンテナンスというなかで、成長市場に参入するには事業開始後の経営ノウハウもパッケージ化することが求められる。収益も確保できる。今回の新幹線技術の輸出は導入後の人材育成支援を行なうことにより運営・維持管理に参入する糸口をつけ、現地での雇用にもつながる取り組みとなっている。

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