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農業は先進国型産業になった!

農家に自立の機会を与える農産物直売所 みずほの村市場(茨城県つくば市)


「かたおかさんのトマト」は美味しいので有名である。古河市や結城市から1時間かけて買いに来る消費者も
いる。中玉(品種フルティカ)であるが、400g当たり480円である。スーパーで売っている一般のトマトは200~300円である。高いが、美味しいということであろう。
片岡氏は「みずほ」に出荷していることについて、「自分で値を付けられるのが一番いい」という。
コメを出荷している契約農家・関喜幸氏を訪ねた(つくば市北太田)。筑波山麓に立地する経営規模40 haの稲作農家である(戦前は皇室献上米地帯)。栽培品種はコシヒカリ、ミルキークイーン、夢ごこち、姫ごのみと、良食味で有名な品種ばかりだ(そして減農薬の特別栽培米)。「小田北条米」のブランドで供給している。「みずほ」には200俵出荷し、牛久店を含めると年1200万円を売り上げている。玄米1kg480円で売っている。60kg2万8800円である。高い。最終消費者にとっては普通の価格だが、農家出荷価格としては市場価格の2倍近い(図2参照)。
つまり、直売所だから、流通経費部分が農家の所得になるのである。仲買人に売るときは60kg1万5000円(農協+500円)である。「みずほは自分の付けた価格で売れるのがいい」という。
また、「みずほ」に出荷していると、ブランド効果があるようだ。果物の世界で、日本橋千疋屋に出荷された果物は「日本橋千疋屋」のブランドで高く売れる。顧客は産地ブランドではなく、「千疋屋」のメロンを買いに来ている。それと同じだ。各生産者のブランドというより、「みずほ」のものは美味しいと、「みずほの村市場」がブランドなのである。「みずほ」に出荷していることは、生産者にとってはステータスになっている。
(注)日本橋の千疋屋総本店に関しては、拙稿「顧客第一主義、信頼とイノベーションで創った老舗ブランド」拙著『新世代の農業挑戦優良経営事例に学ぶ』全国農業会議所2014年、第II部第10章参照。

このほか、「みずほ」の契約農家は、れんこん三兄弟、やしまの蓮根、ソメノグリーンファームなど、一流の農家ばかりである。通常、直売所は兼業農家や高齢農家の生きがい作りの場所であったり、農協や卸市場に出した後の余った農産物(規格外や多少傷のあるものなど)を出すことも多いが、ここはプロ農家の出品である点、違う。

(3) ルールが面白い
-安売り禁止、売上未達は違約金など-

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