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【北海道長沼発ヒール・ミヤイの憎まれ口通信】
パーフェクト! JD 新型軸流コンバイン
- 西南農場 代表取締役 宮井能雅
- 第113回 2017年10月02日
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このように書けば簡単そうに思われるが、この作業で農場収入の70%以上を占めるのだから、自宅PCを2週間以上、開かないくらい毎年神経がピリピリ状態になる。
コンバイン機種選びに
以前も話したが穂発芽防止効果もある亜リン酸を散布するようになってからは、とりあえず穂発芽による品質低下がなくなったので、20年くらい前から比較するとピリピリ度が明らかに減った。今年の麦は全道的に平年作以上だと聞く。今まで亜リン酸を使っていなかった地域も試験で使い始めたそうだから、北海道の麦の将来は明るいと言えるのだろう。
あともう一言、農林水産省さま、予算配分ありがとうございます。
収穫に使うJDコンバインは15年前にアメリカから購入した。その前もJD製ではあったが120馬力しかなく、収穫をしていてカッタルイ(もどかしい)状態ではあった。次のコンバインの機種選びは心配よりも、どのくらいの高馬力コンバインになるのかワクワクしていた。
アメリカでは日本的に言う軸流、脱穀部分が前から後ろに一本の棒状になっている最新型が販売されて3年目くらいだった。当初は既存と同じ方式の脱穀部分が左右に広がっている方式にしようかと思ったが、アメリカのJD販売店のボブと話したところ「そんな古い方式のコンバインを買うやつはもういない」と一蹴された。セールスは、まくし立てる様に違いを説明するが、ある不安が脳裏をよぎった。
1980年代初頭に、違う色のメーカーがやはり軸流コンバインを十勝に1台持ち込み、試験が行なわれたが悲惨な結果であった。当時は麦の水分が35%くらいから収穫を開始されるのが普通であった。そこにヨーロッパ最先端の軸流コンバインが先陣を切ることになったのだが……。刈り始めて100mくらいで緊急停止、内部を見ると小麦がだんご3兄弟になっていた。その後、そのコンバインは水分が20%以下で収穫される小豆収穫専用機になったそうな、と言う話を十勝・音更の方から聞いていたので、さすがのJDの軸流でも対応は難しいだろうと考えていた。
でもボブは「JDの軸流は違う!」と断言する。
それにしても
では、ということで実際の収穫をアメリカまで見に行くことにした。ここが小作人根性の持ち主と違うところでしょうね。こちらの収穫、乾燥、出荷が終わるのが8月15日くらいになるが、なんだかんだで日程調整して9月10日になった。
コンバイン機種選びに
ワクワク
以前も話したが穂発芽防止効果もある亜リン酸を散布するようになってからは、とりあえず穂発芽による品質低下がなくなったので、20年くらい前から比較するとピリピリ度が明らかに減った。今年の麦は全道的に平年作以上だと聞く。今まで亜リン酸を使っていなかった地域も試験で使い始めたそうだから、北海道の麦の将来は明るいと言えるのだろう。
あともう一言、農林水産省さま、予算配分ありがとうございます。
収穫に使うJDコンバインは15年前にアメリカから購入した。その前もJD製ではあったが120馬力しかなく、収穫をしていてカッタルイ(もどかしい)状態ではあった。次のコンバインの機種選びは心配よりも、どのくらいの高馬力コンバインになるのかワクワクしていた。
アメリカでは日本的に言う軸流、脱穀部分が前から後ろに一本の棒状になっている最新型が販売されて3年目くらいだった。当初は既存と同じ方式の脱穀部分が左右に広がっている方式にしようかと思ったが、アメリカのJD販売店のボブと話したところ「そんな古い方式のコンバインを買うやつはもういない」と一蹴された。セールスは、まくし立てる様に違いを説明するが、ある不安が脳裏をよぎった。
1980年代初頭に、違う色のメーカーがやはり軸流コンバインを十勝に1台持ち込み、試験が行なわれたが悲惨な結果であった。当時は麦の水分が35%くらいから収穫を開始されるのが普通であった。そこにヨーロッパ最先端の軸流コンバインが先陣を切ることになったのだが……。刈り始めて100mくらいで緊急停止、内部を見ると小麦がだんご3兄弟になっていた。その後、そのコンバインは水分が20%以下で収穫される小豆収穫専用機になったそうな、と言う話を十勝・音更の方から聞いていたので、さすがのJDの軸流でも対応は難しいだろうと考えていた。
でもボブは「JDの軸流は違う!」と断言する。
それにしても
カナダ入国は気分が悪い
では、ということで実際の収穫をアメリカまで見に行くことにした。ここが小作人根性の持ち主と違うところでしょうね。こちらの収穫、乾燥、出荷が終わるのが8月15日くらいになるが、なんだかんだで日程調整して9月10日になった。
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宮井能雅 ミヤイヨシマサ
西南農場
代表取締役
1958年3月、北海道長沼町生まれ。現在、同地で水田110haに麦50ha、大豆60haを作付けする。大学を1カ月で中退後、農業を継ぐ。子供時代から米国の農業に憧れ、後年、オーストラリアや米国での農業体験を通して、その思いをさらに強めていく。機械施設のほとんどは、米国のジョンディア代理店から直接購入。また、遺伝子組み換え大豆の栽培を自ら明かしたことで、反対派の批判の対象になっている。年商約1億円。
北海道長沼発ヒール宮井の憎まれ口通信
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