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今年の市場相場を読む

2年続きの国産不作で増えた輸入品 タマネギ/バレイショ類/キャベツ類/ニンジン

昨年は、大雨被害のため夏秋野菜が高値だったが、今年は主に曇天や低温が原因で、昨年よりさらに状況悪化。そのため、今年1~6月期の野菜の輸入量は約47万5000tと前年を17%上回った。野菜輸入は、1月に前年の31%増と急増以降5月まで前年を上回ったが、輸入量が最も多いタマネギは28%増と大きく増えて約15万6000t。ポテトチップ用ジャガイモは40%増の約3万4000t。キャベツは前年の4.7倍にもなる約2万6000t。前半はあまり目立たなかったニンジンは、6月には前年同月比34%も増えて8700tだった。国産の作柄が平年並みだった2015年と比べてみよう。

タマネギ
昨年5~8月が品薄で高騰。今年前半の輸入は3割増

【概況】
東京市場のタマネギは、平年並みの15年と不作の16年を比べると、意外にも年間では入荷数量、平均単価もそれほど変わらない。ところが、16年の場合は、年明けから4月までは前年より入荷が増えて、単価も安かったのだが、5~8月期となると入荷は前年を大きく下回り、7月、8月には平均単価が暴騰した。17年は3月くらいまでは平年より入荷は増えているのだが、なぜか高値推移が続く。しかし、8月には落ち着いている。
【背景】
16年の不作に懲りて、あらかじめ手当をする動きが多かったせいか、17年の1月には野菜輸入が前年の31%増と急増、5月まで前年を上回った。タマネギはいつも輸入量が最も多いが、1~6月期で前年より28%増と大きく増え約15万7000t。昨年1年間で輸入は28万t程度だったので、このペースなら前年を上回りそうだが、5月以降は入荷が増加基調に転じ、昨年高かった7月、8月期には90円を切った。後半の輸入は落ち着いてくるだろう。
【今後の対応】
昨年における国産タマネギは、不作で高値基調だったため、今年は年明けから業務加工向けや大手スーパーを中心に輸入物を手当てする動きが強まった。そのため、市場での相場は前半は警戒感があって強含みだったが、7月以降はかえってダブつき感が出てきた。8月までの累積で単価は平年並みの106円だから、今後は落ち着くだろう。タマネギは貯蔵性があるだけ、思惑での売り買いが多いし、大口需要者にとって市場流通もサブの立場だ。

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