記事閲覧
【人生・農業リセット再出発】
米油とエゴマ油
- 作家 元国際線乗務員 黒木安馬
- 第200回 2017年10月02日
- この記事をPDFで読む
その「油屋」といえば、昔は旅館を表した。旅人が夜道を歩くときの必携品だったチョウチンの油なども宿泊商売と同時に販売していたから、油屋の屋号も多い。
なぜ旅館を旅籠と呼んだのか? 馬の飼料を入れて運んだ竹籠が転じて、旅行用の日用品などを入れて旅をするカゴ、その荷を宿で解いたからだと言う。
東京ホテルニューオータニの森の中に、隠れるように円形の瀟洒な鉄板焼レストラン『石心亭』がある。
学生時代、夜はフロントで通訳アルバイトをしながら、将来はあそこで食事をする身分になりたいものだと夢見ていた。先日その鉄板焼を頂きながら、シェフが旬の野菜に油を振りかける時に、その油のことを聞いてみた。
これは「米油」ですよ、料理に合うのはこれしかないですね……。初めて聞く油の名前だった。シェフいわく、米油は、玄米を精米したときに出る米糠から抽出される植物油だ。糠ミソを素手で掻き混ぜると、油でギロギロになるでしょう、それほど米糠には油分が多いのですよ。普通の油は熱に弱くて酸化して劣化しやすいのですが、米油は抗酸化成分が豊富に含まれているので熱に強いのです。英語では“rice bran oil”、揚げ物に使っても劣化が少ないので何度も使用できて、味落ちがしない素晴らしい特徴があるのです。それに、油の切れが良く、カラっと揚がって、食感もサクサクです。
なぜ旅館を旅籠と呼んだのか? 馬の飼料を入れて運んだ竹籠が転じて、旅行用の日用品などを入れて旅をするカゴ、その荷を宿で解いたからだと言う。
東京ホテルニューオータニの森の中に、隠れるように円形の瀟洒な鉄板焼レストラン『石心亭』がある。
学生時代、夜はフロントで通訳アルバイトをしながら、将来はあそこで食事をする身分になりたいものだと夢見ていた。先日その鉄板焼を頂きながら、シェフが旬の野菜に油を振りかける時に、その油のことを聞いてみた。
これは「米油」ですよ、料理に合うのはこれしかないですね……。初めて聞く油の名前だった。シェフいわく、米油は、玄米を精米したときに出る米糠から抽出される植物油だ。糠ミソを素手で掻き混ぜると、油でギロギロになるでしょう、それほど米糠には油分が多いのですよ。普通の油は熱に弱くて酸化して劣化しやすいのですが、米油は抗酸化成分が豊富に含まれているので熱に強いのです。英語では“rice bran oil”、揚げ物に使っても劣化が少ないので何度も使用できて、味落ちがしない素晴らしい特徴があるのです。それに、油の切れが良く、カラっと揚がって、食感もサクサクです。
会員の方はここからログイン
黒木安馬 クロキヤスマ
作家 元国際線乗務員
高校時に米国留学後、早稲田大学を経てJAL国際線客室乗務員として30年勤務。世界初の「カラオケ・フライト」や「1万メートル上空・北島三郎機上コンサート」などを実現させる。千葉の自宅は1300坪の山林を開墾してプール、テニスコート、コンサートホール等を手作りする。現在、(株)日本成功学会社長として自己啓発や社員教育で講演中。著書に『成「幸」学』(講談社)、『あなたの人格以上は売れない!』(プレジデント社)、『出過ぎる杭は打ちにくい!』(サンマーク出版)、『面白くなくちゃ人生じゃない!』(ロングセラーズ)、『リセット人生・再起動マニュアル』(ワニブックス)、『小説・球磨川』(上下巻・ワニブックス)などがある。 E-mail:yasuma@myad.jp URL:http://www.3percent-club.com
人生・農業リセット再出発
ランキング
WHAT'S NEW
- 有料会員申し込み受付終了のお知らせ
- (2024/03/05)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2023/07/26)
- 年末年始休業のお知らせ
- (2022/12/23)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2022/07/28)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2021/08/10)