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アルパカファームの経営・労務事件簿

給与計算を効率化する


いつでもどこでも! AI時代の「給与計算」

【勤怠管理は効率よく】

事務所として利用しているパソコンに給与計算ソフト・勤怠管理ソフトをインストールしても、所得税等の税率や社会保険料等の料率はかなりの頻度で法改正が行なわれますし、法改正によって算出されるべき計算結果がずれてしまわないように、給与計算ソフトに反映させなければなりません。正直これら給与計算の業務を日々の農業経営と両立させることを個人ないし少人数経営で行なうことは非常に困難です。
つまり、従来の給与計算システムにおいて農家が給与計算をして従業員の給料の支払いを完了させるには、給与計算業務に時間を割き、給与計算ソフトに習熟し、法改正の情報にも目を配らせ、それに対応するよう給与システムのチェックをする。これらの業務が日々の農家運営に負担としてかかってくるのです。これでは非常に非効率的ですし、6次産業化やAI農業など農家本来の目的実現は難しくなるでしょう。
やはり、現代の農業経営においては、給与計算や勤怠管理を効率よく行なうことが求められます。初めて従業員を雇う人の中には、給与計算の実務にかかわる総務・労務関連の知識に疎い方もいらっしゃるでしょう。関連用語に耳なじみのない方も多いと思います。そのような方でも利用でき、なおかつ日々の農業経営を時間的に圧迫しない効率的なシステムが必要です。

【クラウド型給与計算システムの活用】

現代の農業経営では、ネット上で取得したアカウントで給与計算業務ができ、最新の税制・社会保険関係の法改正に自動で対応する給与計算システムの導入がおすすめです。従来のようにソフトをパソコンにインストールするタイプの給与計算ソフトをオンプレミス型の給与計算ソフトと呼ぶのに対し、上記の特徴を持つ給与計算ソフトはクラウド型給与計算ソフトと呼ばれます。費用としても、これらのソフトは一つのアカウントごとに、利用する事業所の規模や利用状況に応じて料金プランがあり、給与計算システムを一括で購入するよりもコスト面でも効果があり、有用であるといえます。
また、クラウド型給与計算システムには2017年8月(執筆時点)では、勤怠管理から給与計算、振込業務までのフローを自社ソフト同士で連携をして行なうものと、API連携(ソフト間のやりとり)を用いた他社ソフトとの連携でそれらの一連の業務を行なうものとの2種類があります。
自社ソフト連携での業務フローの構築は、勤怠管理から給与計算、加えて経費精算や会計業務などのバックオフィス業務全般を1社のサポート内で完結させる点でシステムの安定した運用に信頼性があります。ですが、その点で他社ソフト連携が劣るかといえば一概にそうではなく、きちんと農家の業態にあったソフトを選び相性の良いシステム同士を連携させれば、きちんとクラウドシステム内で業務が完了し、農作業のかたわら給与計算・勤怠管理ひいてはバックオフィス業務全般をこなすことができ非常に効率的です。

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