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イベントレポート

農薬散布用ドローンの拡張機能を発表、DJI

DJI JAPAN(株)は10月3日、都内で記者会見を開き、農薬散布用ドローン「AGRAS MG-1」の拡張機能として、粒剤散布装置と障害物回避レーダーを追加すると発表した。
現在、中国の深センに本社があるDJI社は、2006年に創業し、11年からドローン関連商品を販売している。ドローンの世界的メーカーとして知られ、民生用市場では世界シェアの7割を握るという。日本法人は13年に設立された。
日本市場では、昨年4月に農林水産航空協会(以下、農水協)によってドローンの運用基準が制定され、同機は同年9月に性能確認番号を取得する。そして、今年3月に発売に至っていた。
まず、粒剤散布装置は、同機に搭載されている液剤散布装置と付け替えることで用いる。除草剤や肥料、種子などの粒剤が扱え、散布用途や品目に合わせた運用が可能になる。タンク容量は7~10kg、散布量は1分当たり1kgで、後述する障害物回避レーダーを含め農水協からの性能認定後、来年4~6月に発売される予定になっている。価格は9万円(税込、予定)。
次に、障害物回避レーダーだが、無人ヘリコプターやドローンによる事故は、電線や木の枝などの障害物に衝突して発生する人為的ミスが多い。それを防止するのがこの機能で、機体のランディングスキッドに取り付けられ、最大30 m先の障害物を検知する。レーダーが反応すると、機体は自動的に移動を停止し、その場でホバリング状態になる。現行の手動飛行はもちろん、今後想定される自動航行でも万が一の事故を防ぐことにつながる。価格は8万6400円(同)。

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