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今年の市場相場を読む

初冬の野菜産地リレーが端境期を生む カボチャ/ハクサイ/アスパラガス/ニンジン

野菜の生産・流通にとって11月はいわゆる端境期で、11月までの産地の終盤と、12月以降の産地の出だしが重なる月である。11月に関東などの抑制物の切り上がりと、西南暖地のスタートとの産地移動が円滑に行なわれないと、急騰、暴落が発生する。夏場は東北・北海道の夏秋野菜が、秋には関東産中心と移行し、11月末以降には西南暖地の冬春野菜へと移るのが近年のパターンだが、ここ2~3年は、天候異変の増加により、夏から秋、冬まで入荷が安定せず、相場も高騰気味に推移している。関東地方は、春と晩秋に中心産地となる大型生産地域。これからの冬春野菜への切り替えが気になるところだ。

カボチャ
11月は入荷減で単価高に。北海道産の出荷で安定か

【概況】
東京市場のカボチャの入荷は、通年では北海道が全体の35%程度でトップだが、その次に二ュージーランド、メキシコが続き、冬から春までは輸入物が中心となる。ただし7月ごろから始まる北海道産は、11月まで残量があるものの、この11月から冬至にかけて増えるのがニューカレドニアやトンガ産だ。11月は北海道産から輸入物への切り替え時期で、グラフでもはっきり分かるが、10月と12月の間が毎年入荷は少ない。
【背景】
国産と輸入品がマーケットを棲み分けている野菜は、ブロッコリーやアスパラガスもあるが、同一品種で完熟物が年間ほぼ切れ目なく流通しているという意味でカボチャは特異な存在である。それは昭和時代の末頃、メキシコを皮切りに海外で日本種を使って、完熟品を作るための栽培法から収穫作業まで、現地で教えながら生産させた青果物専門商社たちの、開発輸入の成果である。消費者は、国産とほとんど変わらない品質の輸入物を受け入れた。
【今後の対応】
11月はカボチャにおける端境期であり、入荷が少なく高騰することが多い。この時期は、東北から関東での抑制栽培カボチャが求められる。東北地区の野菜に強い種苗会社が、いくつかの抑制時期専用の品種を開発しているが、生育期に天候異変の多いこの時期の生産は、なかなか安定しない。今年は10月までは前年並みの推移をしていたが、11月は上旬現在で、主産地北海道が前年より4割も多く、ニューカレドニア産の輸入も早めに増えている。

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