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イベントレポート

新利根チーズ工房プレオープンイベント

新利根協同農学塾(茨城県稲敷市)で10月14日に新利根チーズ工房のプレオープンを記念したイベントが開催された。主催したのは代表理事を務める上野裕氏だ。牧場の一角にチーズ職人を招き入れ、新鮮な生乳を加工し、地元で消費するしくみをつくりたいという思いを実現するために動いてきた人物である。この日は、『里山資本主義』や『デフレの正体』などの著書を持つ藻谷浩介氏を講師に招いて、構想から数年の時を経てまさに形になりつつあることを披露する場となった。
まず、圏央道の直下に広がる牧場に案内され、上野氏から牧場と彼らが暮らす集落について紹介があった。続いて、外観が完成し目下オープンに向けて準備を進めている工房の前で、チーズ職人の西山厚志氏が、参加者に向けてチーズづくりへの思いやこれまでの経緯を語った。

過去を振り返り、現在を見つめ
集落の未来に思いを馳せる

新利根協同農学塾は戦後満州から引き揚げた上野氏の祖父、満氏が開いた「新平須協同農場」を起源に持つ。その協同農業の思想を伝えるための私塾として始まったのが、新利根協同農学塾である。稲敷市は米どころとして豊かな土地柄だが、平須集落では、田んぼに肥料を入れて草を育てて養豚や酪農に踏み切った。最新鋭のミルキングパーラーを導入するなど、高い志を持って先進的な取り組みをしていたという。

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