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特集

コメを神棚から降ろせ


木徳が全農に販売先を紹介したら、紹介相手に横取りされてしまうのではないか。そんな素人的疑問もわいてくる。仕入れの方は、全農に頼らずに農協から直接仕入れのルートの道があるではないかという見方もある。あるいは全農系のパールライスと木徳がいつの日か統合するための布石だろうかという見方はどうか。
図2は、07年度から16年度まで10年間の全農米穀事業の取扱高を示したものである。10年前と比べると4割近くの減少。手数料商売の全農にとって取扱高の減少は痛手だ。右肩下がりで取扱高が落ちていくのは、販売単価の下落を反映したものではない。農協が、全農をスルーする直接販売に力を入れてきているのだ。ちなみに農協の直接販売は、15年産で25.0%、06年産は16.6%だった。
●18年パニックのシナリオ
最後に18年のコメの動向を占ってみよう。ポイントは、コメ不足パニックが起きるかどうか、起きるとしたら、いつ起きるか。コメは完全にショートしている。備蓄米の放出も、よほどの政治決断がないと実現しない。最悪のシナリオで、パニックが起きるとしたら、桜の咲く頃だろう。
卸業界などは3月末までの仕入れは何とか手当てできているが、4月以降ができていないようだ。よって桜前線が列島を北上する頃に残り少ないコメをめぐって奪い合いとなる。パニックの起き方次第では、政府が備蓄米の放出に踏み切る異例の事態も十分に想定されるが、そんなことをしたら農水省はマーケットの信頼を失ってしまうだけだ。

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