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農業は先進国型産業になった!

外国人実習生に支えられた野菜産地/農産物生産ゴガミ(茨城県結城市)

茨城県の農業産出額1,890億円は、都道府県別にみると全国1位である(北海道除く、2015年)。中でも県西地区は首都圏の食料基地として野菜農業が発展している。労働集約型の野菜産地が発展できるのは“外国人実習生”の活用が進んでいるからだ。 かつて、農村では外国人労働力の導入を忌避する傾向があった。しかし、今は日本農業を支えているのは外国人実習生である。というより、外国人実習生が多い地域ほど農村は発展している。農村現場で、外国人実習生はどのような役割を果たしているのか。
茨城県は全国一の野菜産地である。労働集約型の野菜産地が発展できるのは外国人実習生の活用が進んでいるからだ。規模拡大も外国人実習生依存である。外国人実習生は野菜産地のイノベーションと位置づけたい。
首都圏の食料基地として発展している県西地区で、外国人実習生が農業の発展に寄与している実情を明らかにしたい。

(1) 若い農業経営者が多い

茨城県の西南部、栃木県に隣接する旧結城郡はハクサイの大産地である。首都圏で主に冬の鍋に使われる秋冬ハクサイの9割以上はこの地区で生産される。中でも、八千代町(結城郡)はハクサイモノカルチャーの様相を呈している。
結城市のハクサイ農家・後上和彦氏を訪問した(結城市山川)。山川地区は南に5km行けば八千代町である。レタスとハクサイが盛んだ。10 ha規模の野菜農家が多く、30~40 ha農家もかなりある。
後上氏はまだ36歳、若い。それでも、販売額1億円超の農業経営者だ。農業調査でよく農家を訪問するが、最近で一番若い農業経営者だ。後上氏によると、「結城は若い人が多いよ」。外国人実習生を活用し規模拡大した農家は後継者がいるからだ(後述、表2参照)。
もう一つ条件があるようだ。ハクサイは市況変動が大きい。時々、新聞テレビのニュースになるように、豊作で値崩れした時は、収穫せず、トラクターで畑に鋤き込むこともある。ハクサイは大儲けするときもあるが収入ゼロもあるバクチのような農業である。後継者のいる農家は、収入が安定する「契約栽培」をしている農家のようだ。つまり、外国人実習生プラス契約栽培で高所得を実現した農家に、若い後継者がいる。

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