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アルパカファームの経営・労務事件簿

社員はなぜ辞めてしまったのか

本当の理由もよくわからないまま社員がひとり辞めてしまったアルパカファーム。藤田社長は足元を見つめ直しはじめる。
千代 結局山田くんは辞めてしまいましたね。本当に、お母さんの介護が理由なんでしょうか? ちょっと厳しくしすぎたんですかね。
藤田 山田くんはまだうちに来て半年だろう。厳しくしすぎたということもないと思うんだけど。なんでうまくいかないのかな~。
千代 他にも今年は2人も若いアルバイトさんが途中で辞めてしまっていますし、何か会社としても変化しないといけないんですよ。
藤田 変化かぁ。今年も忙しくて、新しいことにチャレンジするばかりで、じっくり振り返ることはできていなかったもんな。これを機に見つめ直さないとな。
伝法院 こんにちは! いや~、ずいぶん寒くなってきましたね。農作業は落ち着いてきましたか?
藤田 そうですね、落ち着いてはきたんですが、ここにきて社員の山田が辞めてしまいまして。理由がよくわからないんです。本人はお母さんの介護だと言っていたのですが、どうやらそれだけではないようで。
伝法院 なるほど。山田さんは真面目に働いている印象だったので、驚きですね。ちなみに、辞める前に面談はされましたか?
藤田 はい、3回ほど。初めは単純に介護のため実家に戻らなくてはいけないという相談でした。でも、何回か話すうちに、お給料のことだったり休日の少なさだったり、不満が少しずつ出てきて、何を改善すればいいのかもわからないうちに辞めてしまいました。他に良い仕事が見つかって転職したのかな~。
伝法院 その可能性もありそうですね。アルパカファームも季節雇用のアルバイトさん含めて10名を超えました。もうそろそろ、人事制度などを整えていくタイミングではありませんか。
藤田 人事制度ですか。また難しそうな話ですね。ちょっと尻込みしちゃうな~。
伝法院 確かに制度を作るというと、大変と思うかもしれませんが、要するに組織のルールを決めるということなんですよ。いまは求職者の売り手市場ですし、農業法人といえども、他の産業の会社とも同列で比較されます。事業の強みだけでなく、職場として魅力を感じるかも大きな基準になりますので、制度作りはとても大事なんですよ。AIが発達して、これからどんどんロボットに仕事を任せられるようになるでしょう。それは農業でも同じです。だからこそ人を育てなければいけない。それが組織の強みとなり、競争力となるんです。

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