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【北海道長沼発ヒール・ミヤイの憎まれ口通信】
「アメリカの料理はマズい!」で、どうなりました?
- 西南農場 代表取締役 宮井能雅
- 第116回 2018年01月05日
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嗜好を変えさせた
カゴメ・ケチャップ
独身の時に使っていたケチャップは“ハインツ”のブランドだ。世界で初めてケチャップなるものを販売したのだから誰が何を言おうと間違いはない。あの酸味の利いたトマトベースの味がたまらない。なんといっても最近までマックでも使われていたのだから世界の標準調味料といっても遜色はない。
だがある日、国産のケチャップと目隠しをして食べ比べることになった。選んだのは……カゴメだった。原材料はトマト、糖類、酢、食塩、タマネギ、香辛料とある。ハインツの物とそれほど違いがあるとは思わないが、今では嗜好を変えさせたカゴメ・ケチャップに愛着を感じる。
2017年11月5日にトランプ大統領が来日し、安倍首相と川越で食事とゴルフをした。そのテーブルにはハンバーガー、コーク、水、塩、コショウが置かれていた。もう一つ大切なものがある。ハインツのケチャップとマスタードが置かれ、両方とも逆さタイプのものであった。
悔やまれる、なぜ日本のカゴメ・ケチャップを置かなかったのだろう。トランプ大統領はステーキにもアメリカの定番A1ソースではなくケチャップを使うと聞く。確かにアメリカのマックでフレンチフライにケチャップを付けて食べるのは日本で例えると、コメにしょうゆをかけて食べるようなものといわれているが、ケチャップはしょうゆよりも世界的市民権があるのは間違いない。
今度は食パンだ。地元ピーコック・ベーカリーのパンを30年も食べているので、それ以外のパンに触手を伸ばすことはない。パン用小麦を作っていてトーストを食べない生産者がいる。なぜ食べないのか聞いてみたところ、このように答えた。「太るから」。もし私がコメを栽培していて「太るから食べない」と答えたら、あなたは私をどう評価するのだろうか?
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宮井能雅 ミヤイヨシマサ
西南農場
代表取締役
1958年3月、北海道長沼町生まれ。現在、同地で水田110haに麦50ha、大豆60haを作付けする。大学を1カ月で中退後、農業を継ぐ。子供時代から米国の農業に憧れ、後年、オーストラリアや米国での農業体験を通して、その思いをさらに強めていく。機械施設のほとんどは、米国のジョンディア代理店から直接購入。また、遺伝子組み換え大豆の栽培を自ら明かしたことで、反対派の批判の対象になっている。年商約1億円。
北海道長沼発ヒール宮井の憎まれ口通信
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