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アルパカファームの経営・労務事件簿

人財確保にもつながる脱介護離職

頼りになるパートが辞めてしまったアルパカファーム。親を介護するためだった。穴の大きさに、社長も社員も不安が募る。
千代 これまで頑張って現場をまとめてくれていたパートリーダーの上田さんがいないので、今年は昨年以上に大変な一年になりそうですね。
藤田 そうだなあ、上田さんのいない穴は、確かに大きいね。私や千代ちゃんが圃場に出て作業をしたり、直接指示を出すことでまかなうしかないかもしれない。
千代 そうですね。私は畑が好きなので全然苦ではないのですが、そうすると営業に割く時間が減ってしまうのが気がかりですね。スポットで購入してくれるお客さんが増えてきたので、今年はその方々に定期購入していただけるようなアイデアを実践できればと思っていたのですが。
藤田 こればかりはしょうがないね。上田さんは、お母様が倒れてしまってから介護につきっきりだって言ってたからなあ。
千代 自分に置き換えてみても、そういうことが起こりうるんだなと、ハッとしました。私は一人っ子なので、そのときが来たら私も同じ選択をせざるを得ないんだなあと。
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伝法院 こんにちは。二人とも、なんだか浮かない顔をしていますね。どうかなされましたか?
藤田 実は、去年いっぱいで退職した上田さんの話をしていまして。頼りにしていたぶん、その穴の大きさにおののいてしまいまして。
伝法院 上田さん、頼りになりましたからね。確か、介護離職でしたよね。当面の問題と並行して、今後どのように介護離職を防ぐのか、考えていかないといけないですね。
藤田 でも、介護で時間が取られてしまう以上、どうしようもないですよ。特に、弊社は農業という、農地から離れられない仕事をしていますし。ITのように、どこにいてもできる柔軟性の高い仕事をしているわけではないので。

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