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人生・農業リセット再出発

奇人オタクに使われる時代


日本人口10倍以上のインドの人々は3300年続くバラモン教の枠組みのカースト制度で分別される。サンフランシスコ南部シリコンバレーのハイテク産業地域にあるアップル、グーグル、フェイスブックなど本社の中核はインド人だから、カーストの伝統を消し去り難い彼ら向けの新しいビジネス「弁当配達サービス」が人気である。下位カースト者が作った料理を食べるのに抵抗がある習慣のため、自宅で家族が調理した昼食を勤務先へ届けるビジネスが「ダッバーワーラー」だ。この職業はインド本国では100年の歴史を持つ高度に組織化された伝統的ビジネス。自転車に大量に重ねた金属製弁当箱を積んで配達し、毎日18万個の弁当箱が利用客の自宅とオフィスの間を行き来している。台風だろうが毎日欠かさず5,000人のダッバーワーラーが、配達間違いは600万個にわずか1つしか起こさない正確さで顧客の昼食時に合わせて確実に職場に届けている。労働はかなり低賃金だが、読み書きができない者が多く、弁当箱に小さく塗られた色と数字だけで受取人を識別している。最先端ハイテクのオフィスへ、超ローテクの慣習と伝統の人海戦術配達。時代は変わっても、無機的機械のHI-TECHと、有機的人肌の触れ合うHI-TOUCHは共存している。
ビル・ゲイツは言う。
「ギーク(GEEK・特定分野に卓越した知識を持つ奇人・オタク)には親切にしておきなさい、彼らの下で働かなくてはいけない可能性はこれからどんどん高くなる、これからロボットやオートメーション化が進む中では、ひとつのことに夢中になり技を究めているオタクが平均的になんでもできる人よりも重宝されて大物になる時代だ」
アジアモンスーン地帯は、欧州や米国などの畑作と違い、水田米作が主流だ。コメの生産量は、中国、インド、インドシナなどアジア諸国で世界シェアの9割を占め、そこには地球人の60%が住んでいる。扶養できるだけの人口支持力が高いのは安定した食糧があるからだ。
インドの平均年齢は日本の45歳より20も若い25歳。若さは爆発エネルギー、インドが米中と並ぶGDP3強で世界のリーダーシップを執る日がすぐそこに来ている。

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