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【特集】
地域のマンパワーを活かす 人手不足をチャンスに変える活路
- 編集部
- 2018年02月28日
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楽しみながらマイペースでも 仕事がまわる仕組みづくり
八木拓美さん:
1976年、神奈川県旧城山町生まれ。2009年に祖父の畑を借りてブルーベリー栽培開始。
経営概要:
栽培面積2カ所計約20a、収穫量1シーズン1tほど。商品は生・冷凍・ジャム・ジュース(製造委託)・ロールケーキ(ケーキ店と提携)。基本的に受注生産。販路は直売、地元郵便局との提携による通販など。
従業員:
本人と母親のほか、加工・荷造りなどの時給制随時スタッフ1人(60代女性)、摘み取りスタッフ10数人(ほとんど女性)
ローズベリーファームは、拠点ととなる加工場兼店舗を、神奈川県相模原市山間部の里山の一画に構える。近隣にもブルーベリー農園がいくつかあるが、ほとんどは観光農園だ。そんななかでローズベリーファームは、観光農園化をあえて拒み、自前で販路を開拓してきた。経営には八木拓美さんと母親の啓子さんが携わる。
【能率がバラつく時給制から
出来高払いに転換】
八木さんが会社勤めのかたわら起業したのは2009年。自給用に祖父が耕作していた畑15aにブルーベリーの苗を植えたのが始まりだった。本人いわく、揶揄もあるのだろうが「なんちゃって農業」。そこには、従来の農業者とは違うという自負心も垣間見える。農業者との付き合いよりも、他業種関係者とのつながりを重視する傾向が強いのも、その表れだろう。
事業化して以降、摘み取り作業は外注している。当初は時給制だった。しかし作業量には個人によってバラつきが出る。能率や摘み取り精度が違っても時給は同じ。スタッフの間に不公平感も漂ってくる。そのため出来高払いに転換した。
作業価格は1kg当たり500円。人によって違うが、1人1回5~10kgを摘み取る。スタッフは現在10数人。知人を通じて集めた人のつながりがしだいに拡がっていった。60~80代の近隣女性が大半を占める。なかには遠方の横浜から家族連れでやってくる人もいる。
【楽しさ+収入がなければ
長続きしない】
作業時間はとくに決めていない。ノルマもない。自分のペースで作業できる。決まっているのは計量時刻の午前9時だけといっていい。好きな時間に(といっても早朝に限られるが)、できる量を摘むだけ。
「非日常的気分を楽しんでいる感じ。ピクニック感覚ですね。この楽しさ+収入の両方がなければ続かないと思います。注意するのは、違う品種・枝や葉を混ぜないこと、完熟した実を選ぶことくらいでしょうか。長く続けてくれる人が多く、最近は安心して任せています」
【能率がバラつく時給制から
出来高払いに転換】
八木さんが会社勤めのかたわら起業したのは2009年。自給用に祖父が耕作していた畑15aにブルーベリーの苗を植えたのが始まりだった。本人いわく、揶揄もあるのだろうが「なんちゃって農業」。そこには、従来の農業者とは違うという自負心も垣間見える。農業者との付き合いよりも、他業種関係者とのつながりを重視する傾向が強いのも、その表れだろう。
事業化して以降、摘み取り作業は外注している。当初は時給制だった。しかし作業量には個人によってバラつきが出る。能率や摘み取り精度が違っても時給は同じ。スタッフの間に不公平感も漂ってくる。そのため出来高払いに転換した。
作業価格は1kg当たり500円。人によって違うが、1人1回5~10kgを摘み取る。スタッフは現在10数人。知人を通じて集めた人のつながりがしだいに拡がっていった。60~80代の近隣女性が大半を占める。なかには遠方の横浜から家族連れでやってくる人もいる。
【楽しさ+収入がなければ
長続きしない】
作業時間はとくに決めていない。ノルマもない。自分のペースで作業できる。決まっているのは計量時刻の午前9時だけといっていい。好きな時間に(といっても早朝に限られるが)、できる量を摘むだけ。
「非日常的気分を楽しんでいる感じ。ピクニック感覚ですね。この楽しさ+収入の両方がなければ続かないと思います。注意するのは、違う品種・枝や葉を混ぜないこと、完熟した実を選ぶことくらいでしょうか。長く続けてくれる人が多く、最近は安心して任せています」
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