ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

特集

地域のマンパワーを活かす 人手不足をチャンスに変える活路


農園では、作物ごとに担当するリーダーを置き、そのリーダーのもとで作業する人員でチームをつくっている。栽培管理は、ITを導入し、温度や二酸化炭素、養分などの管理をし、人手がかからないようにし、作物ごとのリーダーが管理をしている。
人手がかかる作業は、サンチュの葉・イチゴの摘み取りや箱詰め、スプラウトや豆苗の箱詰めなどである。こうした作業については、作業員たちが迷わずに作業できるようなルールを設けている。たとえば、サンチュは、毎日1枚の葉が出荷できる大きさに生長するので、1株から1枚摘むというルールを設けている。大きさを見て判断するという方法を取ると、迷っている時間がロスになるからである。1日1株から1枚と決めれば、新人でも楽に作業ができる。
「熟練の方は、葉の大きさを瞬時に見極めることができるので、本人の力量に任せています」
現在、サンチュは4人、イチゴは3人、スプラウトや豆苗は5人というようにリーダーとスタッフが配置されているが、たとえば箱の準備や運搬などは、作物共通のスタッフを置いている。また、時期や作業の内容によって人員配置を変える。
人員配置や作業内容が明確で、従業員たちが迷わず、気持ちよく働ける環境がつくられている。また、リーダーや熟練者たちに、ある程度の采配を持たせていることも、人が集まる理由だろう。 (取材/平井ゆか)

従業員定着 児島園芸(有)(兵庫県姫路市)
適性の見極めと、
採用後の教育に力を注ぐ

児島 匡さん:
1971年、兵庫県姫路市生まれ。大学卒業後、22歳のとき父のもとで農業を始める。現在代表取締役。
経営概要:
露地栽培を中心に、地元のスーパーの直売コーナー向けや加工用の野菜を生産。ホウレンソウ・コマツナ・ミズナなどの軟弱野菜(80a)、キャベツ・ハクサイ・ブロッコリー(50a)、サトイモ(40a)、ほか。
従業員:
本人(40代)、妻(40代)、社員3人(30代男性、40代男性、40代女性)、パート・アルバイト3人(40代男性、60代男性、60代女性)

児島園芸は、軟弱野菜の周年栽培と販売が主軸。代表取締役の児島匡さんと、経理や労務を担当している妻亜弥さんが経営を切り盛りしている。
悩みは、やはり慢性的な人手不足。取引先からはもっと出荷してほしいと言われており、それに応えて規模を拡大したいが人手がないという状況だ。職業紹介所やインターネットの求人サイトで募集をかけているが、人の取り合いの状態で、新たな採用は厳しい。しかし、ここ数年は雇った従業員を定着させることに成功している。その理由に着目しよう。

関連記事

powered by weblio