ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

特集

地域のマンパワーを活かす 人手不足をチャンスに変える活路


活動を続けるうち、10人ほどがリーダー格に育った。当初2年間もらっていた市からの「地域活性化事業交付金」年額10万円がなくても自前で運営できるようになった。
いまや会員たちはサービスを受けるだけの存在ではない。農園の貴重な戦力でもある。開催日以外でも、ハウスの管理など自ら作業を買って出る。作付野菜の提案もする。笹生さんも「何でもいいよう~」というスタンスで細かな口出しはしない。
収穫した作物の多くはレストラン敷地内で販売される。無人店舗が常設されているほか、ダイコン収穫祭のようなイベント販売も年に何回か。レストランのお客へのサービスとしても使われる。会員たちはこうした商品の準備もする。
「お年寄りたちも売るのが好きなんですよ。収穫や洗浄などの農作業だけでなく、袋詰めをしたり販売のアイデアを出したり」
(取材/八木誠一)

行政の「援農」事業 長野県松本市
市がリンゴの短期作業に
農家と市民をマッチング

松本市アグリサポート・デイリーサポート事業:前身的事業を除けば2005年に市が無料職業紹介所の届け出をして事業がスタートした。作業謝礼は最低賃金+交通費が目安。農家から参加者に直接支払われる。傷害保険は市が加入。

かつて、長野県松本市の農村地域では「結い」と呼ばれる労働力を提供し合う助け合いの社会があり、その精神は、「まつもと農村女性協議会」というコミュニティのなかで受け継がれてきた。
現在、松本市農政課では、この「結い」の精神を呼びかけることで、市民が積極的に農作業に就労することを呼びかけている。同課が行なっているのは、短期間人手が欲しい農業者と、農作業に興味がある市民をマッチングして作業をしてもらい、利用農家は日給または時給による賃金を支払うという事業である。
基本的には、農業に限った無料職業紹介所のようなものである。もちろん市内に無料職業紹介所はあるが、農業者が求人を出したり、職を求める人が農業という選択肢を念頭に訪れたりすることも少なかった。そこで、農政課とJAがマッチングの役割を買って出たという形だ。なお、ハローワークでも、2018年度から新たに農林漁業の求人部門が設けられている。
松本市が提供するマッチング事業は、どんな仕組みで、どんな人が応募しているのだろうか。

【摘果や葉摘みの時期など
短期雇用の仕組みづくり】

マッチング事業には「アグリサポート」と「デイリーサポート」の2つがある。

関連記事

powered by weblio