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特集

地域のマンパワーを活かす 人手不足をチャンスに変える活路


アグリサポート リンゴの間引き作業である摘果と、色付けするための葉摘みや玉回しの作業に限定されている。時期は5月中旬から下旬、および9月下旬から10月上旬で、作業期間は各6日間、申し込みは1日単位である。
デイリーサポート リンゴやブドウ、ネギ、キュウリなど、様々な作物の作業があり、時期や日数、賃金などは、事業主によってそれぞれ設定することができる。いずれも短期間の求人が多い。
求人から就労までの仕組みはこうである。農業者は、所定の用紙に希望を記入し、松本市農政課に求人の希望を提出する。直接、市役所まで行かなくても、仕事の合間に近くのJAに委託することもできる。JAは、情報を取りまとめ、農政課と農業者との間の連絡を担当する。
農政課は、市民から応募者を募り、日程や人数をJAと調整して農業者に連絡をする。実際の作業詳細は、当事者同士で話し合う。当事者同士が認め合えば、翌年からは松本市を通さずに、直接、作業依頼をするケースも多い。

【定年退職者や子育て世代の
お母さんにも注目】

リンゴ作業の「アグリサポート」の状況を見ると、17年度、求人は延べ人数で946人、応募は754人だった。求人数には達しないものの、約80%が賄われている。
応募者のうち、最も比率が高い年齢層は65歳以上で、全体の約7割を占める。続いて55~64歳が約1割、54歳以下が残りの約2割となっている。34歳以下となると、わずか2.5%しかない。なお、男女比はほぼ同じ。
松本市農政課の担当者、三枝成葉さんによると、65歳以上の応募者層は、会社を定年退職した人とその奥さんたちであるという。若い世代は、通年の職に就いているため応募しにくいのに対し、時間的にも余裕がある年齢層は、短期間で運動を兼ねて仕事をしたいと応募する傾向がある。
また、「デイリーサポート」は農家と労働時間を調整でき、子育て世代のお母さんにとって働きやすいため、需要があるのではないかと考えている。
市民に募集をかける際は、作業内容を想定し、小さいものを見分けたり、細かい作業ができたり、上を向いたり、立ったりしゃがんだりしながらの作業をこなせるだけの体力があることなどを条件にしている。
三枝さんは、農作業の経験がない労働者を雇うにはその心得が必要だと話す。
「たとえ体力があるという前提で雇っても、適度な休憩を取らせることが大切です。また、初めに作業の手順をしっかり教えることで作業効率が上がり、結果的に農業者も助かることになります。最初にどううまく教えるか、コミュニケーションが大切だということをお伝えしています」 (取材/平井ゆか)

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