松尾雅彦氏の急逝に寄せて

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松尾雅彦氏の急逝に寄せて

【江刺の稲】

松尾雅彦氏の急逝に寄せて

『農業経営者』編集長農業技術通信社代表取締役社長昆吉則
第261回 2018年02月28日

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松尾雅彦氏が２月12日に急逝された。１月18日に本誌読者の会と農村経営研究会のパーティーで乾杯の音頭を取っていただいたばかりだった。

改めて言うまでもないが、松尾氏は日本のジャガイモ産業のリーディングカンパニーであるカルビー（株）の代表取締役社長を経て同社相談役であるとともに、同氏のライフワークとも言うべき特定非営利活動法人「日本で最も美しい村」連合副会長、さらに『スマート・テロワール　農村消滅論からの大転換』を上梓された後には一般社団法人スマート・テロワール協会を立ち上げ、全国各地での講演などを通して農村と地方再建のために文字通り走り回っておられた。また、アメリカにおける大学農学部のエクステンションセンターとしての機能を日本で実現すべく、山形大学に私財を投じて寄附講座を開設し、実践の拠点とされた。その様子は、本誌２０１７年７月号から連載の「スマート・テロワール通信」でも紹介されている。当社が主催する農村経営研究会にも毎回出席され、アドバイザーとして助言をいただいていた。

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昆吉則コンキチノリ

『農業経営者』編集長

農業技術通信社代表取締役社長

1949年神奈川県生まれ。1984年農業全般をテーマとする編集プロダクション「農業技術通信社」を創業。1993年『農業経営者』創刊。「農業は食べる人のためにある」という理念のもと、農産物のエンドユーザー=消費者のためになる農業技術・商品・経営の情報を発信している。2006年より内閣府規制改革会議農業専門委員。

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