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今年の市場相場を読む

市場入荷野菜と輸入の相関関係 ジャガイモ/キャベツ/ブロッコリー/ホウレンソウ

2017年の野菜類の輸入統計によると、野菜類の輸入総合計は前年より4.6%増えて275万2000t、そのうち生鮮野菜は前年と変わらずに86万2000t。その一方で、冷凍野菜は6.7%増えて102万6000tだ。生鮮野菜は前年と変わらないものの、月別には随分違う。17年は秋以降に相場が高騰したが、16年の秋以降の不作傾向が年明けにもつれ込み、1月31%、2月10%、3月15%、4月18%、5月30%と、それぞれ前年同月を上回った。6月から11月くらいまでは前年並みから3割減で、12月は前年比6.2%と増えた。冷凍野菜は年間合計6.7%増で、初めて100万tを超えた。

ジャガイモ
生鮮品輸入が急増。市場相場が高くも加工契約厳守を

【概況】
17年の東京市場へのジャガイモの入荷は9万3000tで、年間では前年より6%増えた。年明けは前年並みだが、6月まで前年を上回るピークを作った。7月以降は、少なかった前年並みかやや増程度だった。輸入の生鮮ジャガイモは前年より43%も増えて4万1000t。1月の輸入はなんと前年の890倍。2月からは1~2割増だったが、8月にはまた577倍に増加。だが10月以降は大幅に前年を割った。
【背景】
ジャガイモは、府県産はほとんど生食用だが、北海道産は生食用と加工仕向けが分け合う。生食用はスーパーなどの契約取引も一部あるが、大半が市場経由。他の品ぞろえとともに必要量が注文できるからだ。まとめて安く買っても、貯蔵のコストや包装加工を考えると、産直はあり得ない。一方で、ポテトチップメーカーを代表する加工仕向けは、不足分を当用買いすることはあるが、基本は品種や数量、単価などを契約で調達。自社か協力農協で品質調整貯蔵する。
【今後の対応】
生鮮の輸入ジャガイモは加工用に特化して国内市場に流通しないため、その増減は市場相場とは本来無関係。ポテトチップメーカーなどは、北海道産を中心に直接契約している。従来は不足分を国内市場で拾うこともあったが、現在では輸入品で調整する傾向が強まっている。それは17年の推移でわかる。市場では道産が8割以上を占める8月に入荷が2割も減ったとき、輸入が前年の577倍にもなった。契約不履行が輸入を増やすことも銘記したい。

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