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今年のテーマは
「クリニック」
我々14名は白衣に聴診器を首から下げ、手術着を纏って医師に扮して登場し、某ドラマで見たような光景を演出した。今年のテーマはクリニックである。はじめに実行委員長の新田氏が挨拶し、今年以降の開催内容と実行委員の紹介をした。続いて、北海道土を考える会の田村裕良会長から共催の挨拶をいただいた。我々の登場シーンは会場の笑いを誘い、楽しい時間が始まると想像させる開会式となった。
この日のプログラムは講演が5つと、恒例の名刺交換&企業商談会である。講演のトップバッターは、自称“しくじり先生”こと妹背牛町の田村裕良氏。「いまでも失敗するときがある」と正直な経営状況を交えた講義となった。人間は失敗を知られることを恐れるが、この乾直人の集いにそんな常識はない。失敗談やあるある話の共有こそが、明日の技術革新の糧となるからだ。
2番手は名寄のエンターテナー、水間健詞氏が登壇した。昨年秋にドイツで開催された国際農機展アグリテクニカに仲間で行ってきたそうだ。せっかくだからみんなに情報を提供してほしいと依頼すると、快諾してくれた。農機の最新動向を写真と動画で、美女とのスナップ写真も加えて、相当な時間をかけて準備してくれたことが想像できた。会場内には同じ農機展に参加した人もいたのだが、視点がとくにおもしろく、現地の雰囲気が伝わるプレゼンテーションだった。
続いて、三番手の由仁町・中村隆宏氏はももクロの背番号をつけての登場である。ももクロファンと乾直は無縁のように思えるが、楽しいという点でシェアできているらしい。乾直の経験も豊富だが、最近は良食味品種の「ななつぼし」を安定的に8俵半収穫できているという。「私、失敗しないので」というセリフとともに3年間の実績をデータと挿絵から笑いを取りつつ話してくれた。
次に登場したのは妹背牛町の辻村靖氏だ。詳しくはYouTubeでとアナウンスしたくなる制作技術で、もはやこの人の右に出るプレゼンテーションは誰もできない。スライドで乾直の歴史や苦労を語りつつ、現在の装備などを初心者や未経験者にもわかりやすく説明した。そして、「映像を見てもらって終わりにします」と流したVTRが圧巻だった。見やすさやセンスの良さだけでなく、作業の技術体系がキチンとわかる構成になっていたのだ。もはやただの農業者ではない。
最後の5番手は、同じ妹背牛町で湛水直播を行なう熊谷勝氏が助っ人枠で登場した。北海道直播協議会の会長を務める直播の大ベテランで新品種の現地試験より貴重なデータを簡潔に報告してくれた。
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