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人生・農業リセット再出発

明治維新、失業武士たちは……

象形文字は分解すると面白い。「人」として生まれるには、神様が「一」回だけ「叩」いてくれて「命」となる。この世に生まれるまで母親の胎内に「十月十日」は「朝」の字に、その組み合わせは「萌」えるにもなる。やがて人生の終末である「夕」が来ると、大地の地平線「一」の地中に屈葬で「ヒ」の形で埋葬され、「死」に変わる。
武士の「武」は、右から左に向かって弓を引く象形文字に、その下に止めると書く。弓を引く戦いを止める。流血の戦争ではなく、平和維持こそが本来の武士の仕事といえる。平安時代の荘園武士から始まる鎌倉武士、自力で開墾した土地は自分のもの、その一カ所を命懸けで守る“一所懸命”が一生懸命の本来の形である。
秀吉の死後、1600年の関ヶ原以降の家康の江戸時代は1868年の明治維新まで270年間も武士階級が世を占めたが、薩長土肥の地方勢力が台頭して幕府は壊滅し、欧米文化に倣う脱亜入欧が新機軸となると武士は失業して路頭に迷った。武 士に仕事を与える征韓論も空砲に終わり、徳川のお膝元である静岡は大量にあふれた失業武士対策で大々的に茶畑開墾が行なわれることになった。

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