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今年の市場相場を読む

市場で輸入品の占有率が高い野菜は パプリカ/ニンニク/根ショウガ/カボチャ

2017年、生鮮野菜の輸入量は、前年並みの86万2000tだったが、これら外国産野菜の上陸後の流通は品目によって様々だ。ニンジンやキャベツ、ネギなどはほぼカット野菜用であり、ジャガイモはポテトチップス用であるため、卸売市場にはほとんど入荷しない。市場流通でも東京市場の場合なら、全入荷量に対する輸入品の割合は3~4%程度だ。とくに中国産野菜が一般消費者に敬遠されるようになってからは、加工業務需要用に直接流通するものが大部分であるが、逆に卸売市場で輸入品の占有率が高い品目は少なからずある。輸入品の占有率が高かった品目の10年間を対比してみよう。

パプリカ
輸入品中心で国産化に遅れ。対抗手段はオランダ方式

【概況】
07年、東京市場に入荷したパプリカ4214tのうち、輸入品は69%を占めていた。主産地は4割を握る韓国、2位はニュージーランドで18%、3位に国内産地・高知が入ったが13%、4位がオランダ13%と上位を外国産地が占めた。では10年後の17年はどうなったか。入荷量は7%減り単価も2割安くなった。しかも輸入品の占有率は76%に上がり、トップ産地は韓国産でシェア60%。数量そのものも42%も増えた。
【背景】
外国産地では、2位だったニュージーランドが65%も減り、オランダも28%減って韓国の一人勝ちだ。では、国内産地はどうなったか。07年には、冬春ピーマンの代表的な産地・高知が3位であり、5位は宮崎だった。これが17年には、宮崎はほぼ変わらなかったが、高知は4分の1になっている。これら産地に代わって伸びてきたのが茨城だが、ここにダークホースが登場した。まだ入荷量全体の6%程度だが、国内産地のトップは宮城である。
【今後の対応】
07年当時には影も形もなかったが、震災復興事業の意味もあり、13年には豊田通商が合計6.7haのオランダ方式のパプリカ生産を開始し、年間にわたり安定して生産・出荷している。単価が10年で2割も安くなったのはキロ400円程度の韓国産の割合が増えたから。年間平均ではキロ500円前後で、宮城産は640円だ。国産と安定出荷が評価要因に。ただ韓国内の生産拡大が続いているため輸入も増えるが、大型生産方式導入こそ対抗手段である。

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