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江刺の稲

山口市での水田経営改革とトウモロコシ生産に注目

  • 『農業経営者』編集長 農業技術通信社 代表取締役社長 昆吉則
  • 第263回 2018年04月26日

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子実トウモロコシの収穫作業を初めて見たのは2012年10月21日になり、北海道長沼町の柳原孝二さんのところでだった。
柳原さんはその年の12月1日に開催されたA―1グランプリ全国大会でグランプリを受賞することになるが、それに先立って行なわれた10月2日の相談会で彼からその話を聞いた。故松尾雅彦さんや鹿児島県志布志市で加工ジャガイモやケールの輪作としてデントコーンを生産している坂上隆さんも誘って柳原さんを訪ねたのだ。
試作を始めて2年目のトウモロコシは決して良い出来とは言えなかった。品種の選択や栽培管理もまだわからないままの作付けだったのだ。しかし、昨年の彼の転作田で見たトウモロコシの姿はすばらしく、僕が見たその圃場では10?a当たり1.3tもの高収量だったという。
柳原さんのトウモロコシに関心を持った僕は畜産農家の読者から飼料価格、特にトウモロコシの価格が暴騰しているという話を聞いていた。ちなみに、13年のトウモロコシ輸入価格は年間平均でもt当たり3万1049円、これは組み換えトウモロコシの価格だ。Non―GMが分類されている「その他の関税割り当てもの」という区分だと3万9018円。月によっては4万1000円を超えていた。

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