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編集長インタビュー

新生スガノは原点「白の理念」を忘れない 乗っ取り騒動の真相と再建への道筋


昆 それはまさに祥孝さんがおっしゃった「ただの太陽、ただの水、ただの微生物を活かすのが農業の仕事であり、そのための道具を我われは提供している」という認識に通じますね。イデオロギー的な有機農業のように農薬や化学肥料を全否定するわけではなくて、非常に真っ当な思考だと思います。
渡邊 化学肥料や農薬に頼りすぎず、バランスよく利用しようというわけですからね。
昆 水田農業が兼業化する時代には、ロータリーは合理的な機械でした。でも、農業そのものが産業として変わろうとしているいま、実はスガノが取り組んできたことは、時代の先取りだったと思います。
渡邊 とにかくプレスをかけて、土の力をなくして、水を張ってというやりかたとはまったく違う発想ですよね。素人考えですけど、表面の土だけで作物をつくるよりも、刃を深く入れて土を反転させていくことで表層の土はゆっくり休ませることもできますし、土の力を常に引き出すようなことをするプラウの力はすごいと思います。
昆 そのお考えを伺って安心しました。祥孝さんは30年くらい前にプラウを普及するのはイスラム教徒を仏教徒に変えるくらい困難な仕事だと話されていましたが、北海道ではある程度プラウが定着しても、府県ではまったく変わらなかったわけです。それがこの30年間で時代が変わってきました。スガノの皆さんには自信と誇りを持っていただきたいと思いますし、今後も現場で挑戦を続ける農業経営者たちの背中を押していただけたらと思います。

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