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スマート・テロワール通信

「庄内自給圏をつくる会」準備委員会が始動


(1)寄附講座委員会
山形大学農学部の研究推進部門。畑輪作体系と飼料調製給与の2つの研究に加え、今年度より生産者が実践したとき経営が成り立つかどうかという経営評価を進める。

(2)庄内スマート・テロワール実践会議
庄内スマート・テロワールの定例ミーティング。スマート・テロワール協会の中田康雄のほか、各部門の担当者が参加している。研究推進部門(山形大学農学部教員)、地域連携推進部門(山形県農業会議)、協力推進部門(学外専門家、生産者、鶴岡市)、センシング・ICT部門(鶴岡高専教員)

(3)チーム・マーチャンダイジング
農畜産物の加工品の開発と、販売促進をする。畜肉、馬鈴薯、大豆、小麦の4つのチームが設けられ、(2)のメンバーのほか、生産者、加工業者、小売業者が参画している。


若手生産者2人が畑輪作の実地試験をスタート

「スマート・テロワール」では、大学内の実証展示圃に加え、実際の生産規模に近い面積で、実地試験をするモデル農場を設けることを提唱している。最終的には、大学と生産者が連携して、地域の生産者に栽培から経営までのモデルを示すセントラル農場として機能することを目指すものだ。
今年から、鶴岡市内の若手生産者2人が、山形大学・山形県農業会議と連携しながら畑輪作の実地試験に協力することになった。定例ミーティングの翌日の4月20日、関係者たちは、実地試験が行なわれる圃場を視察した。
庄内といえば、日本海沿いに水田地帯が広がる庄内平野のイメージが強いが、内陸に向かって鳥海山や羽黒山、月山などを含む出羽山地(出羽丘陵)があり、高原や傾斜地も多い。現在、高原では酪農、傾斜地では稲作と畑作が営まれている。山の上から海に向かって標高が高い順に、畜産、畑作、稲作、そして漁業が営まれるというスマート・テロワールの構想を実現しやすい条件にある。
実地試験を行なう圃場は、傾斜地を畑作用に開拓した団地の中にある。現在、団地には耕作放棄地も目立つ。実地試験では、月山高原ならではの大小の石を含む土壌の除礫作業や、耕作放棄された場所の再生作業、赤土の土壌改良にも取り組む。約100haの団地のうち、今年は約2haを使用する。今後、実践会議メンバーを中心に、厳しい条件をクリアし、地域の人々に成功モデルを見せていくことを目指す。 (平井ゆか)


中田康雄の気づき

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