ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

特集

コメ流通最新動向を読み解く


北海道ななつぼしと新潟コシヒカリがしっかりしたのに対して他の産地銘柄はなぜこれほどまでに価格が下落したのか?
表2は米穀機構がPOSデータを基に今年3月の量販店での各産地銘柄米の販売動向を示したものである。縦軸が1kg当たりの販売価格で、横軸が1000人当たりの購入比率を表している。購入頻度が高いのは新潟コシヒカリ、北海道ななつぼし、秋田あきたこまちで、この3銘柄が量販店での売れ筋御三家になっている。
この御三家の29年産の供給量(検査数量・今年3月末)を前年産と比較すると新潟コシヒカリ28万6690t(前年産比7万4507t減)、北海道ななつぼし23万0024t(同8345t減)、秋田あきたこまち26万8355t(同4万7434t減)といずれも減少している。
最も減少量が多いのが新潟コシヒカリで、この数量では量販店で年間販売する数量を賄えないという見方から値上がりが続いているのだ。
これに対して秋田あきたこまちも減少量が大きいが、あきたこまちはひとめぼれ等競合する銘柄が多く、店頭価格が高くなると消費者は他の銘柄を購買する傾向があり、このことはPOSデータからもはっきりと読み取れる。さらに29年産では秋田あきたこまちの値上がりが先行したことから、量販店での特売が減少したため、そのぶん「売れ残る」というのが卸の見方。
米穀機構は月別のデータ以外に週別のデータも調査しているが、このデータで読み取れるのは、秋田あきたこまちは価格が下がれば販売量が増えるというのが顕著で通常価格であれば販売量が停滞する。これに対して北海道ななつぼしは価格が多少値上がりしても販売量が落ち込まないようになっている。

【中食・外食のコメ消費量減少“節米”の動きが表面化】

業務用米の販売動向はどうなっているのかというと、量販店での家庭用精米の販売動向以上に激しい変化が起きている。
中食団体がまとめた中食業界が多く使用する22銘柄の今年2月の相対価格加重平均価格は60kg玄米当たり1万5248円で前年同月に比べ1410円も値上がりしており、27、28、29年産米と3年連続して上昇した。
中食団体は農水省主催の食糧部会でも再三にわたり、米価の値上がりを抑制する政策を実施するように発言しているほか、農水大臣に直接面談して要望書を手渡しているのだが、全く効果がなく、直近の食糧部会では大手コンビニベンダーの会長が「業務用米にも助成金を支給して欲しい」と言い出す始末。

関連記事

powered by weblio