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農業は先進国型産業になった!

外国人実習生の現地ルポ 実態と課題と展望 第2回 70歳、実習生入れて規模維持、実習生なしは後継者なし JA多古町 大和芋部会(千葉県)

実習生の有無が農業継続か離農かの分岐点になっている。この5年、実習生がどんどん増えた。農業がサステナブルかどうかは土壌や農薬などの問題ではなく、労働力の有無になってきた。全国有数のヤマトイモ産地で、実習生の“効果”を明らかにしたい。

1 ヤマトイモの有名産地高所得農家の増加

千葉県香取郡多古町を訪問した。成田空港の隣(東側)である。関東ローム層の肥沃な大地が広がり、農業が盛んである。香取郡は農家の高齢化とともに、この5年、実習生が増え、県内では旭市に次いで実習生の多い地域だ。
(注)悠久の歴史がある多古町も農業生産力が低下してきている。JA多古町園芸部会の出荷金額は1989~2003年度は30億円前後あったが、04年以降は25億円に減少している。農家の高齢化の影響と見られている。
多古町は弥生時代から稲作が盛んである。水田は粘土質なためコメ作りに適し、江戸時代には幕府への献上米であった。現在も、「多古米」(品種コシヒカリ)は地域ブランド米として有名で、多古米の袋を他産地が使った偽物も出回っている。日本のコメ作り百選にも選ばれた(全中・日本農業新聞選定、1990年)。町の中心を栗山川が縦断するように流れ、両脇は水田が広がっている。
台地の畑は、ヤマトイモ(イチョウイモ)、カンショ、ニンジン、ダイコンなどの根菜類が栽培されているが、多古のヤマトイモは全国的に有名である。今年1月21日(日)、NHK総合テレビ朝8時25分「うまいッ!」で「多古町の大和芋」が取り上げられたが、NHKは市場の評判を聞いて取材に来たとのこと。
千葉県内では多古町、干潟町(現在旭市に編入)、香取市、佐倉市がヤマトイモ産地であるが、県産の半分近くは多古産である。関東では群馬、埼玉も産地であるが、群馬は加工用が多い。市場では「多古」が人気がある。自然薯に近い強い粘り(トロ)とほのかな甘みがあり、品質が評価されている。例えば、Aランクで群馬産が2000円のとき、多古産は3000円である。1ケース1000円差である。ブランド化の効果だ。生産量では全国2位、生産金額では全国1位らしい。
現在、築地、大田、横浜など22の卸市場に出しているが、市場外からも求められている。ネット上の加工野菜の市場からも出荷しないかと誘われている。多古やまと芋は人気があるようだ。現状は供給不足気味である。

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