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農業は先進国型産業になった!

外国人実習生の現地ルポ 実態と課題と展望 第2回 70歳、実習生入れて規模維持、実習生なしは後継者なし JA多古町 大和芋部会(千葉県)



【奥さんがタイ語を習う】

共同選果場、パッキング工程に現地人離れした妙齢の女性がいたので「お上手ですね」と声を掛けたら、相手「○×△×△○……」(タイ語らしい)。須永さんの奥さんである。多分と思いながら、冷やかし半分で語り掛けたのであるが、相手の方が役者が上だった。タイ人実習生を入れるようになってタイ語の勉強をしたという。
実習生によると「お母さんはやさしい」という。現地での面接も奥さんが行なったらしい。実習生とのコミュニケーションは良さそうだ。奥さんが明るく、心を開いてくれると、実習生との関係もうまくいく。真面目に働く。農家では奥さんの役割が非常に大きい。
失踪その他、実習生に関して悪いニュースも多いが、ここはそういう問題はなさそうだ。
取材の現地で、日本全体を想った。今後、社会の構成員として実習生の数は増える。休日、日本社会との交流がないままアパートで酒を飲んでいるが、分断されたままでは社会の不安定を生む。共生に向けた社会基盤づくりが必要だ。残業時間を減らしてでも(賃金を高め収入を維持したまま)、共生のための交流や社会教育の時間を増やした方がいいのではないか。教育プログラムの開発が望ましい。「働き方改革」「生き方改革」を実習生にも及ぼすことが大切と思われる。

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