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今年の市場相場を読む

冬に美味しいはずの野菜類は? ネギ/ホウレンソウ/ニラ/ナノハナ


【今後の対応】
ニラがなぜ10年で56%も高くなったのか。これは逆に、なぜ10年前はいまの3分の2の単価だったかと考える。ニラは近郊産地から、年間にわたり出荷単位の大小関係なく入荷する。市場では安くなる中小のバラバラな荷が多かった。17年の平均単価は674円、100g束にすると68円なら、小売りでは100円から128円の売れ筋価格で売れる。1~3月期の系統出荷率が高い高知の平均単価は1046円、広域一元出荷になった大分は1114円だ。

ナノハナ 10年で35%も減。冬に美味しい炒め物野菜として

【概況】
東京市場のナノハナの入荷動向を10年で対比すると、数量では35%減、単価は29%高くなった。他の一般的野菜類なら、これだけ減れば単価は倍になってもおかしく無いが、5月から10月までの半年、ほぼ入荷しない季節野菜だからだ。年明け2月までは入荷が減ると高値にハネるが、3月になると入荷が減っても、単価は安くなることが多い。主産地千葉の菜の花の開花情報とも連動して、年が明けたら出てくる野菜である。
【背景】
ナノハナは、このように初春を先取りする野菜であり、冬の野菜ではないが、寒い冬を経て出てきたナノハナは確かに美味しいし春の香りがする。ただし、10年で35%もの入荷減というのはいかがなものか。春の香りを先取りしたら、もうリピートがないというタケノコと同じような位置づけにあるが、短期間で単価の稼げる季節野菜ではなく、生産出荷時期をもっと伸ばして、用途も広げる一般野菜にする努力が、生産、需要側双方の長年の課題である。
【今後の対応】
なんでも炒めてしまう中華料理では、料理としての、そして食味としての彩りとして、一年中アブラナ科の野菜を使っている。日本でも、ナノハナと同種のポエム菜やカキ菜などの炒め用野菜があり、またナノハナを20~30cmの長茎の野菜として汎用性を高めようという商品もある。和食にはほとんどない炒め物食文化を、こうした冬に美味しい炒め野菜として提案する、という視点が欲しい。商品形態は、結束の手間をかけず袋入りでいい。

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